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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1455 もうすぐ生誕100年アン・グウィン〜クリス・パインのお婆ちゃま
 1940年のユニヴァーサル映画で人気のあった女優のアン・グウィンが生誕100年を迎えます。
 アンはコラムVol.1419で取り上げたイヴリン・アンカーズと同じ様な位置付けなのに、B級映画の女王みたいな目立った肩書きがありません。背が高くてスタイル抜群のアンはイヴリンよりも演技が上手かった!そこらが少し損をしたのかも。
 自宅のビデオの棚からアンの出演作品のDVDを取り出して来ました。ミュージカル、ノワール、コメディ、ホラーとジャンルがメチャクチャなのが凄い。
『Melody Lane』
『Top Man』
『Moon Over LasVegas』
『Babes on Swing Street』

 以上の4作品は、ユニヴァーサル映画を代表するミュージカル・スターであるドナルド・オコンナー、ペギー・ライアン、アン・ブライス、スザンヌ・フォスターらが主役なので、歌や踊りに縁の無いアンは手も足も出ませんでしたが、それでもドラマの部分では存在感がありました。

『Broadway』
 ジョージ・アボット原作の舞台劇をジョージ・ラフトとパット・オブライエン主演で映画化。アンは、ナイトクラブのダンサー、ラフトを取り巻くガールズのひとりなので損な役柄かと思いきや、シリアスな展開になるや俄然存在感を示してくる不思議な女優だ。ダンス場面はそつなくこなしてました。

『House of Frankenstein』
 ユニヴァーサル映画最大のヒット・シリーズ。しかも三大怪物であるフランケンシュタイン、狼男、ドラキュラが競演してしまうホラー大作に主演という事で期待したのに、映画が始まって30分あたりでドラキュラが棺桶に入り損ねて太陽の光に当たり死ぬと共に何故かアンも登場しなくなる。酷い作品でした。

『凸凹カウボーイの巻』
 ホラー映画と共にユニヴァーサル映画の大ヒットシリーズであるアボット&コステロのコメディ映画。多分アン・グウィンの代表作でしょうね。沢山のウエスタン衣裳に身を包み颯爽とした彼女は、コステロの怪演にも負けず劣らず大活躍をみせます。また、ゲストのジャズ歌手エラ・フィッツジェランドがバリバリ歌おうと、バリトン歌手ディック・フォランが名曲“I'll Remember April”を歌おうとびくともしないのです。凄いぜ!アン。

 アンにはマッチョのイケメン俳優の孫がいます。近年『スター・トレック』やアメコミの実写版『ワンダー・ウーマン』に主演しているクリス・パインです。アンよりグッと有名ですね。かつて、アンもアメコミの実写版の作品である『グリーン・ホーネット』『フラッシュ・ゴードン』『ディック・トレイシー』に出演している事を考えると運命を感じますね。『グリーン・ホーネット』なんてブルース・リー主演のテレビ・シリーズよりも30年近く前に映画化されていたのですね。是非一度みてみたいものです。

 今回はハリウッド俳優クリス・パインのお婆ちゃまで、1940年代にハリウッド女優として活躍したアン・グウィンを取り上げました。

天野 俊哉


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