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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1180 リタを、小脇に抱えて、師走の街へ
 最近、書店の映画や音楽コーナーの棚を見ていると、「今っていったい何年?」と混乱してしまいます。
 今年、ノーベル文学賞を間違って受賞してしまったボブ・ディランは良いとして、映画監督のジョン・カーペンター?「スター・ウォーズ」?「スター・トレック」?はたまた「ゴースト・バスターズ」?etc.
 1970年代から80年代のヒットばかり。今時こんなの売れるのかいな、と思ってしまう位レトロ。
 そんな事を考えながら、足は自然と自由が丘の古本屋ニシムラブンセイドウに。こうして自然と、という時が恐いのですね。店先の文庫本をひととおりチェックした後、店内の洋書コーナーへ。
 ああっ!
 私に微笑んでいるのは黒のスリット・ドレスを着たリタ・ヘイワース!
 1940年代のハリウッドを代表する美人ダンシング・スター。フレッド・アステア、ジーン・ケリーとのデュエットが素晴らしかった!
 このシタデル・プレスの写真集「The Films of Rita Hayworth」は映画ファンには堪らないシリーズ。ただ、このリタの本にはあまり魅力的な写真が無いので、ずっとスルーしてきました。
 そう40年近く。
 で、いくら?この本。
 シールには¥300と。
 良くみるとそのシールの下に穴があいている。
 ようし、買った!
 という事でその瞬間から私の物になりました。
 さて、この日所沢では《彩の国古本まつり》が開催されているという事で、リタを小脇に抱えて移動しました。
 広告には映画・音楽・芸能特集とあります。
 ラッキー!
 会場に入るとすぐに特集コーナーに向かいました。
 ビニール袋に入っていて、中身が見れない映画の台本やパンフレットが沢山。
 ビデオやDVDもパスして、単行本やムックを物色すると出てきました!
 佐々木隆子先生の本「タップダンスNOW」が。
 誰か買ってくださいね。
 日本でもベストセラーになった女優ローレン・バコールの自叙伝「私一人」を、この日だけで10冊近く見つけました。
 すでにリタの本を手にいれた私は、古本ウォッチングだけで良かったのですが、この日は本当に貴重な本たちに出会ってしまいました。
 特に、映画の洋書は実家に沢山あるのですがもうボロボロです。出来れば買い直したいと思っていたミュージカル映画やMGM映画の写真集があちらこちらにありました。しかも¥1500前後のリーズナブルな値段で。
 そして最後の最後に見つけたのが、先日コラムに書いた今月100歳を迎えるハリウッドの映画俳優カーク・ダグラスの自叙伝「くずやの息子」(上・下巻)でした。
 2冊セットで¥1800也。
 リタ共々私のリュックに収納しましたが、とにかく重かった。
 生誕記念コラムVol.1164でミュージカル映画とは無縁だと書いたカーク・ダグラスですが、舞台俳優時代の1944年ブロードウエイの新作ミュージカルのオーディションに合格。それが後々「踊る大紐育」として知られることになる名作「ON THE TOWN」でした。カーク・ダグラスは主役のゲイビー役(映画ではジーン・ケリーが演じた)に選ばれましたが、稽古期間中に病気になり降板する事に。すっかりしょげてたカークでしたが、友人ローレン・バコールのお蔭でハリウッド映画デビューにこぎつける事に!とありました。ミュージカルなんかに主演していたら今日の名声を手にいれる事が出来たかどうか?
 リタ・ヘイワースの本に、佐々木隆子先生の本に、ローレン・バコールの本に、そしてカーク・ダグラスの本に出会えた素敵な一日でした。

天野 俊哉




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