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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1117 生誕100年ジョージ・モンゴメリー〜ハンサムすぎたスタントマン
 映画「雨に唄えば」で、ジーン・ケリーが演じたドン・ロックウッドはアクション映画のスタントマン。やがてハンサムなルックスが認められハリウッド映画のロマンティックなスターに。
 まさにシンデレラ・ストーリーでしたが、今年生誕100年を迎えるジョージ・モンゴメリーもまさにそんなスタントマン出身のハンサムな映画スター。
 しかも奥さんはアメリカを代表するポピュラー界のひとり、歌手のダイナ・ショア(コラムVol.982をご参照)でした。
 1940年代初めから20世紀フォックス映画で、主にブロンドの美人女優達の相手役を数多く務めました。
 リンダ・ダーネル
 ジーン・ティアニー
 ジンジャー・ロジャース
 ベティ・グレイブル
その他
 同時代にフォックスが契約していた主演男優であるタイロン・パワー、ドン・アメチ、ジョン・ペイン、ヘンリー・フォンダほど主義主張が無かったのか?取り合えずイイ男レベルの役柄に限定されていました。
 特に印象に残っているのが近年日本でもDVD発売された「オーケストラの妻たち」(1942)でのジョージです。
 これは伝説のバンドリーダーであるグレン・ミラーが自身の楽団を率いて出演した珍しい音楽映画です。
 その団員に3人の俳優が混ざりました。ピアニストにシーザー・ロメロ、ベーシストにジャッキー・グリースンそしてトランペッターに我らがジョージ。演奏は勿論吹き替えですが、画面上は彼らな訳ですね。当然、俳優であればオーバーに演奏したり、にやけたり、カッコつけたりするものでシーザー・ロメロもジャッキー・グリースンも派手派手なスタイルで演奏してました。
 ところがどうでしょう?
 我らがジョージは実に控え目に、地味に演奏していたのです。
 ご存じの様にグレン・ミラー楽団のプレイは楽器を傾けたり、上に放り投げたり振付が難しい事が有名。おまけにトランペッターにはミュート(弱音器)を自然に使うテクニックが要求されます。
 我らがジョージはそれらを淡々と自然に演じてしまいました。
 もっと派手に演じなきゃダメじゃないか!
 ドラムをフューチャーした“Bugle Call Rag”の演奏場面に至っては、あまりに自然にトランペット・セクションに埋もれてしまい、カメラマンですらジョージがスターであることを忘れ、ごく普通に撮影し続けてしまったほどです。
 きっと彼ジョージは生涯スタントマン精神から抜け出せなかったのかも知れません。
 これは私の憶測に過ぎませんが。
 今回はハンサムなジョージ・モンゴメリーを取り上げました。

写真右 上から
・190cmの長身を活かしたアクションがウリのジョージ
ハチャメチャB級戦争アクション映画「大包囲作戦」(1961)で
製作、監督、脚本、主演を果たす!
・リンダ・ダーネル
・ジーン・ティアニー
・「オーケストラの妻たち」でアン・ラザフォードと
・ジョージの腕越しに「もっと派手に演じなきゃダメじゃない」とでも言いたげな表情のアン

写真下 左から
ジーン・ティアニー、ジンジャー・ロジャース、ベティ・グレイブルと

天野 俊哉




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