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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1116 生誕100年ヴァン・ジョンソン〜MGM映画の若手大スター
 「姉妹と水兵」(1944)、「雨の朝パリに死す」(1954)で有名なヴァン・ジョンソンがこの夏生誕100年を迎えます。2008年に亡くなった時、コラムVol.95の後半に追悼記事を書いたのですが、私とヴァンの関係は全て書きつくしてしまいましたのでぜひそちらもご一読下さいね。
 つい最近も
 「キューリー夫人」(1943)
 「パイロットNo.5」(1943)
 「町の人気者」(1943)
 「ドーヴァーの白い崖」(1944)

など脇役時代のヴァンの映画を沢山観ましたが、このアメリカ青年がどうしてMGMを代表するスターにまでなれたのか?いまだに理解出来ません。
 前回のコラムから8年たって嬉しいのはMGM時代からテレビ時代までの活躍をYouTubeで観ることが可能になった事です。
 小柄なルシル・ブレマーとのデュエット・ナンバーは相変わらず奇妙に見えるのですが、エスター・ウィリアムスやルシル・ボールの様な大柄な女優さんとのバランスの良さにはビックリしました。
 テレビの白黒番組「アイ・ラブ・ルーシー」でのヴァンとルーシーは、何と押田君と淺野さんがデュエットした“HowAboutYou”を歌いステップまで踏んでいます。
 また、唯一の共演作「懐かしの夏の頃」ではダンスのデュエットが無かったヴァンとジュディ・ガーランド。
 人気テレビ番組「ハリウッド・パレス」(1966)からの
“Mr and Mrs.Clown”という貴重な映像をYouTubeで観ることが出来ます。
 今まで何十回観た事か!
 楽屋の鏡前でメイクをしながら昔のMGM時代の話をするお二人。
「君は大スターだったね」
というヴァンに
「だった、てなによ!」
とジュディ。
 さすがにジュディ・ガーランド位才能があると身長差なんて全く気になりません。MGM映画時代のヴァン・ジョンソンにはこんな素晴らしいミュージカル・ナンバーがありませんでした。
 興味のある方は無料ですのでぜひ《VanJohnson》をYouTubeで検索してみて下さいね。

ヴァントリビア
 “近所のいいおにいちゃん”みたいな親しみやすいルックスで人気を博したヴァンは、その好青年イメージから「娘を結婚させたい男」とも称された。
 ハリウッドの映画スタジオでスクリーンテストを受けてワーナー・ブラザーズと契約するが、ワーナーの作風とヴァンの庶民的なルックスが合わず結局クビに。
 ところが運良く、軍服姿が似合う俳優を探していたMGMと契約することになる。MGMの戦争映画で兵士役を多数演じ、美人女優たちと共演したのはご存知のとおり。当時のアメリカ青年の象徴となった。まさにアメリカンドリーム。

写真 上から
・「雨の朝パリに死す」でエリザベス・テイラーと
・「Till The Clouds Roll By」(1946)でルシル・ブレマーと“I Won't Dance”をデュエットするヴァン
・水中レビュー映画の女王エスター・ウィリアムスと
・今でも高視聴率を稼ぐルシル・ボールと
・“Mr and Mrs. Clown”でジュディ・ガーランドと

天野 俊哉




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