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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.999 生誕100周年記念グレゴリー・ペック
 左からウィリアム・ホールデン、ジョセフ・コットン、そしてグレゴリー・ペック。
 イケメン好きの私の母の多分ベスト3です。
 今回このコラムを書くにあたり、グレゴリーとすべきか?はたまたグレッグとするか?悩みました。
 だってタップ・ダンスのコラムでグレゴリーならハインズさんでしょうし、グレッグだと私的には懐かしいグレッグ外語学院になってしまうからですの。
 まっ、どうでも良いか!
 日本のほとんどの映画ファン同様、私のグレゴリー・ペック・デビューは「ローマの休日」でした。ただ、それ以降テレビの深夜劇場で出会う作品はたまに「キリマンジャロの雪」の様なメロドラマもありましたが、「艦長ホレーショ」「世界を彼の腕に」等の海賊映画や「勇者のみ」「白昼の決闘」等の西部劇「頭上の敵機」等の戦争映画みたいなアクション中心の作品が多く、ロマンティックなイメージからはどんどん遠退きました。
 また、背が高くてハンサムな反面、どちらかと言うとダメな男っぽい役柄が目立ちました。当時、中学生だった私から見てでありますが。「白い恐怖」の医師も、「仔鹿物語」のお父さんも「パラダイン夫人の恋」の弁護士も。
 見方によっては「ローマの休日」のジョー・ブラッドレーもかなりダメでワルな男ですよね。そう言えばプライベートで、オードリー・ヘプバーンに自分の友人メル・ファラーを紹介したのがグレゴリー・ペックなのです。ダメな奴ですよね(オードリーとメル・ファラーの結婚は、昔も今もオードリー・ファンからは歓迎されていない)。
 セルズニック・プロ、FOX映画等との契約に縛られていた時代が長かったせいで名作や当たり役が少ないグレゴリー・ペックですが、彼の最大の魅力はどんな役を演じても見たままの誠意あるグレゴリー・ペックであること。だから悪役には全く向きません。
 今でも彼の映画は「ローマの休日」、製作も手掛けた「大いなる西部」、そして迫力の映像でアカデミー賞特殊効果賞を受賞した「ナバロンの要塞」あたりがテレビでよく放送されますが、私の様に吹き替え版で育った古い人間にとって困るのは、グレゴリー・ペックの声は絶対に城達也さんなのです。
 こもった感じの本物の声に何時までもなれなくて。
 このコラムを書いている最中立ち寄った江古田駅近くのCD・レコード店で偶然グレゴリー・ペック主演の西部劇「拳銃王」のDVDを発見。知らないなこの作品は。ヘンリー・キング監督1950年のFOX映画。お客を呼べるスターがまさに彼だけというグレゴリー・ペック映画。悪役みたい。
 でもグレゴリー・ペックの生誕100年を祝って¥648で購入しました。

写真右 上から
・「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーンと
・ボギー、オードリー、母のイケメンベスト3の一人ウィリアム・ホールデンの貴重なスリーショット
・オードリーとメル・ファラーの結婚式にて
・「ナバロンの要塞」でイギリスの名優デヴィッド・ニーヴンと
・FM「ジェットストリーム」でも絶大な人気を集めた城達也氏

写真下 左から
・「ローマの休日」の休憩中にカードに興じるオードリーとグレゴリー
・同じく撮影現場スペイン広場でのツーショット
・プードルに「シーッ」を教える愛犬家のグレゴリー
・無神経にもグレゴリーの顔の上に値札が貼ってある、購入した「拳銃王」DVD
・「拳銃王」で主役のジミイを演じるグレゴリー。彼自身は銃規制論者だった
・佳きアメリカの正義や良心を体現したグレゴリー。5度目のノミネート「アラバマ物語」(1962)の人種差別と闘う弁護士役でアカデミー賞主演男優賞を受賞。1969年には民間人にとって最高の勲章である大統領自由勲章を受賞した

天野 俊哉




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