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Vol.991 生誕100年記念ハリー・ジェームス〜ハリウッド・ミュージカル映画時代@
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ハリー・ジェームスは自分の楽団ミュージック・メイカーズと共に1942年から1946年まで10本近いミュージカル映画に出演しました。ちょうどハリーがストリングス・セクションを加えていた時期で、彼の楽団はとても華やかでスクリーン向きでした。
また、ハリーは演奏にとどまらず歌ったり踊ったりセリフを言ったりマルチタレントぶりを遺憾無く発揮しました。ハンサムで映画スターみたいでしたが、声だけはアヒルみたいで変でした。
1942年のユニヴァーサル映画「Private Buckaroo」では、アンドリュー・シスターズと堂々の主演。楽団の大ヒット曲“You Made Me Love You”をヘレン・フォレストの歌で聴かせる他、ハリーのトランペットをフューチャーしたジャンプ・ナンバー“James Session”等、67分の上映時間にでずっぱりで無駄がありません。
1942年のFOX映画ベティ・グレイブル主演「ロッキーの春風」ではヘレン・フォレストが歌ったバラード“I Had the Creaziest Dream”が魅力的でしたが、スイング・ナンバー不在でガッカリの作品。この共演がきっかけでハリーとベティ・グレイブルが結婚しました。
やはりMGMでの3作品でのハリーが記憶に残っています。
ルシル・ボール主演「Best Foot Forward」(1943)
エスター・ウィリアムス主演「世紀の女王」(1944)
ジューン・アリスン主演「姉妹と水兵」(1944)
いづれもヘレン・フォレストのムードあるバラード、ハリーのトランペットをフューチュアしたジャンプ・ナンバー、そしてミュージカル映画ならではのバラエティ・ナンバーを観ることが出来ます。
楽団の演奏といってもそこは天下のMGMですからクレーンを使ったり縦横無尽にあらゆる角度からプレイヤーを撮影しています。
“Trumpet Blues”“Two OClock Jump”がおすすめです。
気になる方はYouTubeでチェックしてみてください。
もう少しつづく。
天野 俊哉
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