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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.980 宝塚月組公演(下巻)
 2月中旬まで東京宝塚劇場にて上演されているのが、先日退団発表した龍真咲さん率いる月組公演「舞音−MANON−」と「グランドカーニバル GOLDEN JAZZ」のセット。
 さて、壮大な「舞音」が終わり30分休憩の後、お待ちかね「GOLDEN JAZZ」。
 演出はラテン・テイストのショーには定評のある稲葉太地氏。装置を上手く使い、広い舞台を綺麗に飾るセンスに長けている方です。
 宝塚には草野旦氏というラテン・テイストのショーを沢山作ってきた先輩演出家がおり、ジャズをテーマにしたショーではことごとくコケた記憶があるので、今回の稲葉氏ホントに大丈夫なのか?心配しました。
 まずは、タイトルが悪かったかも?「ジャズ」と限定してしまうよりもサブタイトルの「カーニバル」とした方が良かったと思いました。良くも悪くも、とても幅広い展開をしているからです。
 オープニングからマーチングバンドが登場してカーニバルムード満点。曲は“聖者の行進”ですがジャズのシーンには見えず。
 今回のオープニング、実は観客参加型でした。リピーターのファンは手に手にタンバリンを持ち舞台上のスター達とジョイントするのです。そのせいか中々終わらないオープニング、「夜まで続くのか?」とゾッとしました。
 次の景にも彼等マーチングバンドは残り、チェロの青年と絡みます。
 このあとようやくワインレッドのスーツを着た龍真咲さんが夜の街で歌い踊るジャズ・ナンバーに。
 このあとウエスタン衣装のトリオが現れドタバタし、中詰の“Sing Sing Sing”に続くのですが、ここだけで10分近くはあるはず。誰がどう出てきて何をしたか?全く記憶に残らない場面でした。
 確かこの辺りに入ったラインダンスの曲のタイトルが思い出せずモンモンと。少しして「ああっ〜世田谷区梅が丘だ!」。「マイ・フェア・レディ」の“君すむ街”ってジャズじゃないしね。
 さて、稲葉氏がやはり民族系と思わせたのがアフリカンぽい装置が登場し、パーカッションが響いてきた瞬間でした。以前星組公演「パッショネイト宝塚」に登場したカポエイラの振付の先生によるリズムダンス。トップ娘役の愛希れいかさんが長い手足を使い裸足で踊りまくる凄いダンス場面でした。さらに踊り終えた愛希さんが上手に歩き去る時の男っぽさが見物。
 ここからのフィナーレはいつもの構成でした。キャスト全員がシャンシャンの替わりにゴールドのタンバリンを持って階段を降りてきました。
 宝塚ファンの皆さん、律儀だからずっと手拍子で盛り上げてましたが、帰り際左の席の御婦人二人が「なんかずっと手拍子ばかりで疲れたわね!」と話していました。

天野 俊哉




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