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Vol.979 宝塚月組公演(上巻)
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年明けすぐの公演と発表会が終わり、一息つこうと向かった大好きな東京宝塚劇場。
先日、退団発表した龍真咲さん率いる月組公演「舞音−MANON−」と「グランドカーニバル GOLDEN JAZZ」のセット。
私が知るフランス恋愛文学アベ・プレヴォの名作「マノン・レスコー」を宝塚きっての名演出家である植田景子女史が、舞台をフランスからサイゴンに置き換え、アジアンテイストのミュージカルにしてしまいました。
アイデアとしては良かったのですが、それらが自分の舞台をはじめ様々な舞台を引きずる事になり困惑いたしました。
@分身
龍真咲さん扮する海軍将校シャルルには全編影のように付きまとう分身役の美弥るりかさんがいます。宝塚には「風と共に去りぬ」という名作がありますが、そこにはスカーレット・オハラと分身役スカーレット2が登場します。
少し似ていますが、よりによって私は「東京リズム劇場」のコント「本音を聞かせて!」の方を思い出してしまったのです。宝塚の舞台に先生役の竹下恭平さんと本音役の白川希さんが現れて私の頭はもう混乱しまくりました。ああ辛い。
A白い布
幻想的な場面になると登場する白い衣装の女性たちと上から吊るされた白い布。
確かに美しかったけれども、Y's発表会で押田勝年君が振付した自由が丘教室の作品(写真下2枚)の方が布の展開が面白かったなあ〜等とついついケチをつけてしまいました。すんません。
B青い制服
お芝居の後半、龍真咲さんが着ている青い制服。「東京リズム劇場」での「王様と私」のオープニング、シャムに到着した船の船長役の私の衣装がまさにこれでした。ああ同じやんか。
でも着こなしには雲泥の差があり、自分にガッカリしました。
Cサイゴン
お芝居の終盤は壮大な音楽とコーラスが鳴り渡りました。宝塚というより「劇団四季」か「ミス・サイゴン」の世界。軽い恋愛作品を楽しみにしていたのに。
幕が降りたとき、我々観客は完全にノックアウトされてしまった状態でしたね。
「舞音」は本当に見ごたえのある作品でした。
つづく。
天野 俊哉
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