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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.970 ジョーン・レスリー追悼〜恋人役はおっさんばかり
 「青空に踊る」でのフレッド・アステアのパートナーであるばかりでなく、ハリウッド黄金時代の大スター達との共演の多かったハリウッド映画女優ジョーン・レスリーが昨年10月12日に90歳で亡くなっていたそうです。
 日本国内では全く報道されませんでした。
 この正月にハンフリー・ボガート主演「The Wagons Roll at Night」(1941)を観ていたら当時16歳のジョーンが出演していたので、色々チェックしていたら海外での訃報記事が沢山出てきてがく然としてしまいました。
 ジョーン・レスリーの凄いところは恋人役の男優がおっさんばかり。
 ハンフリー・ボガート
 エディ・アルバート
 ゲイリー・クーパー
 ジェームズ・キャグニー
 デニス・モーガン
 ジャック・カースン
 ロナルド・レーガン
 フレッド・アステア
 フレッド・マクマレー
 ロバート・アルダ
etc.
 ところがジョーンはそんな相手役を幸福にしてしまう女神的存在でした。
 クーパー(ヨーク軍曹)とキャグニー(ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ)はジョーンとの共演でアカデミー主演男優賞を受賞しましたし、ボガート(カサブランカ)とアルバート(ローマの休日)はすぐに大スターに、レーガンにいたっては何とアメリカ合衆国大統領になってしまったからです。
 残念ながらアステア様だけは不名誉な作品でしたが、それでもジョーンとのタップダンス・デュエットは若々しくて素敵でした。タップダンスと言えば「アメリカ交響楽」でデュエットした相手もおっさんでしたね。
 ジョーン・レスリーの活躍した時期は1941年から1946年のワーナー・ブラザーズ映画と契約していた16歳から21歳位まで。
 上記の男優を見ればワーナーの期待ぶりが分かるものの、やはり相手役がおじさんばかりでやる気が失せたに違いありません。ワーナー映画を喧嘩の後飛び出してしまいました。
 私は暇なときに何となく観るミュージカル映画というのがあって豪華絢爛なMGM映画よりも単純なワーナー映画が多いのです。
 「This is the Army」
 「Thank Your Lucky Stars」
 「ハリウッド玉手箱」
etc.
 そんな作品には必ず若き日のジョーン・レスリーが出ているのですね。
 もっともっと長生きして頂きたかったです。ご冥福をお祈りいたします。

写真下 上段左から
「青空に踊る」でF.アステアと
「The Wagons Roll at Night」でH.ボガートと
「ヨーク軍曹」でG.クーパーと
「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」でJ.キャグニーと
「This is the Army」でR.レーガンと
「Thank Your Lucky Stars」でD.モーガンと

天野 俊哉




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