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Vol.966 今、何故かオー・ヘンリー
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文庫本の車内吊り広告を見ていたらO・ヘンリーの短編集があるのにビックリしました。
えっ。売れるのですか?今の時代に。というのが本当の気持ちです。
中学の英語の教科書に「賢者の贈り物」が取り上げられていたので、何度も繰り返し読んだものです。
O・ヘンリーの短編集の魅力は暖かみのあるオチかも知れません。
わが国にも星新一さんの様な短編集と言うかショートショート作品の大家がいらして、こちらも気のきいたオチが有名ですね。
そんなO・ヘンリーの短編集が、60年も前にハリウッドで映画化された事があります。「人生模様」という題名で、1952年の20世紀FOX映画。
学生時代に観ましたが、まずたまげたのが解説者として「怒りの葡萄」「エデンの東」の作者であるジョン・スタインベックが登場する事。
O・ヘンリーとどの様なご関係?
スタインベックさん、ちと人相が悪くて荒々しいしゃべり方が解説には向かなかった!
映画では5つの短編作品を5人の監督が担当し、当時FOXが契約していたスター達を総動員しました。
監督に関してはハワード・ホークスを除くとFOXの契約下にあった監督ばかりで、もう少し面白く作れなかったんかい?と言いたくなる程度のセンスの人達。
作品名は以下の通り。
警官と讃美歌
ラッパのひびき
最後の一葉
赤い酋長の身代金
賢者の贈り物
スターで記憶にのこっているのが「警官と讃美歌」でのチャールズ・ロートンと脇役時代のマリリン・モンロー、「最後の一葉」でのグレゴリー・ラトフ(FOXの専属監督)、「賢者の贈り物」で若い夫婦を演じたファーリー・グレンジャーとジーン・クレイン。
「賢者の贈り物」はもともとロマンティックな要素を含んだ話なので映画に向いていた様ですが、O・ヘンリー作品はページをめくりながらゆっくり読んでゆくものであって、誰かのイメージに当てはめられる類いのものでは無いかも知れません。
「人生模様」は、今ではマリリン・モンローが出演している事で有名な作品なので日本でもFOXとジュネス企画の2ヵ所からDVDが発売されています。
興味のある方はぜひご覧になってくださいね。
天野 俊哉
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