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Vol.963 まだまだフランク・シナトラ
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昨年末、久々にCDショップdiskunionを訪れました。
ほとんどAmazonのお世話になっているので本当に久しぶりの事。
実はこうした時が要注意なのですね。
ああやっぱり、やっぱりありましたよ。
お店の方が目立つようにCDをセッティングした様で、私に向かって微笑んでいましたフランク・シナトラ。
しかも、生誕100年記念何とかってどこかで見た書き出しの文章が添えられて。
近年、視力が落ちて見づらくなってきたくせにお店の方が黒の太マジックで書いた文字はとってもクリアに見えてしまい、もうのぞきこむしかありません。決して逃げられません。
《未発売音源満載の4枚組BOX》とあり、1935年から1955年までラジオ放送でフランキーによって歌われた90曲以上の歌曲集らしい。
ジャケット裏の曲目は文字が細かすぎて読めない!
少しにらめっこして悩んだものの、「今買わないと101年になっちまうぜぇ」と天国のフランキーが私にささやく。
追い討ちをかけたのが《限定商品》の4文字。
「兄貴、もう買うしかないよぉ」と財布が私をあおる。
その時はもうCD片手にレジに向かっていました。
信じられないことに五千円札を出してお釣りがきました。以前なら4枚組なら軽く一万円はしたのに。
私はフランキーのこうしたラジオ放送を集めたCDをすでに山ほど持っており、今回のCDでは聴いた事のあるものばかり。
「どこが未発売音源なの?」
しかしライナーノートによると「それらは海賊盤であって、今回発売のCDこそが正規ルートで発売される初めてのCDなのですよ」という事らしいのです。
楽団の専属歌手時代から円熟味を増した時代まで、自分の持ち歌だけでなく、当時ヒットしていた歌まで、何でも上手く歌ってしまう凄い歌手ですねフランク・シナトラは。
ライナーノートにはナンシー・シナトラ・ジュニアがコメントを寄せています。大歌手を父に持ってしまった娘のナンシーは、毎晩ラジオから流れてくる父フランク・シナトラの甘いバラードを聴くのが最大の楽しみだったそうです。
そう、バラード歌手としてのフランク・シナトラをもっともっと多くの方に知っていただきたいですね。
天野 俊哉
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