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Vol.952 ハリウッドの名脇役達Cウォルターとジドニーの巻
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シネマヴェーラで上映される名作から気になる脇役俳優さんにスポットをあてる無駄なコーナーです。
〈ウォルター・ヒューストン〉
「マルタの鷹」
「ならず者」
決して主役ではなく、脇で主役をささえる俳優。思えば「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」で、ジェームズ・キャグニーがオスカーを受賞出来たのも、父親役のウォルターと組んだ演技が見事であったからではないでしょうか。
「マルタの鷹」では脚本と、この作品で監督デビューした息子のジョン・ヒューストンの為に、ほんのワンシーンだけの出演をしました。その息子の監督作品「黄金」※でアカデミー助演男優賞を受賞するなんて、いい話ですよね。
また、ウォルターは歌手でもダンサーでもないのに「ヤンキー」では沢山のミュージカル・ナンバーに登場して我々をビックリさせてくれました。
〈ジドニー・グリーンストリート〉
「マルタの鷹」
「野望の果て」
60歳を過ぎてから映画デビューをしました。太って体の大きな俳優で、独特の話し方、笑い方、歩き方をします。
「マルタの鷹」では幻の鷹像を追う不気味な一味のリーダーを演じました。ちなみに部下がピーター・ローレでしたね。太ったジドニーと小柄なピーターのコントラストが当時のノワール映画にぴったりだったせいか?5年間で何と9本の作品で共演したそうです。
名作「カサブランカ」ではほんのチョイ役でしたが、無表情でピシャッとハエを叩く演技が強いインパクトを残しましたね。
写真 上から
船長役を務めたウォルター・ヒューストンをねぎらうジョン・ヒューストン監督。その様子をあたたかく見守るボギー
※「黄金」(1948)は親子が同一作品でアカデミー賞を受賞した最初の作品。第21回アカデミー賞で監督賞、脚色賞、助演男優賞を受賞した
貫禄たっぷりのジドニー・グリーンストリート
神経質な小男ぶりが抜群の怪優ピーター・ローレと
天野 俊哉
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