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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.932 生誕100年記念フランク・シナトラ@
 アメリカが生んだ最高の歌手、映画スターそしてスキャンダルの王様であるフランク・シナトラが12月12日に生誕100年を迎えます。
 私の父がラジオから録音したフランクの特集番組で彼を知りました。DJ氏の語るフランクのエピソードが笑えました。
 子供の誕生を知らされたフランクが取り巻きの一人に「今夜はパーティーだ。酒がどれくらい必要かって?バカ、店ごと買うんだよ!」
 フランクの当時の奥さんの名前がナンシー、娘もナンシー。ある日、ナンシーの病気の知らせを聞いたフランクが家に電話をすると「えっ?病気なのは猫のナンシーだってえ」
 いつも同じ曲ばかり聴くことにあきた私は、金町駅前のレコード店でフランク(&トミー・ドーシー楽団)のレコード・セットを購入してプレゼントしました。83曲ものバラードを毎日毎日聴かされているうちに、自分もフランクの甘いバラード中毒になりました。
 やがて中学に入り何故かフランク嫌いのクラスメートから「あいつはマフィアと付き合ってる!」なる怪情報が。映画「ゴッドファーザー」の〈馬の首〉エピソードのモデルがフランクだと悪口を言うのです。
 ある映画にどうしても出演したかったフランクの替わりにマフィアが映画プロデューサーに脅しをかけたというもの。
 そんなクラスメートと渋谷の映画館まで出掛けて観たのがその問題の映画である「地上より永遠に」。彼はモンゴメリー・クリフトの演技をすすめたけど、私は虫けらみたいに殺されてゆくフランクに注目「何だ演技も上手いんじゃん!フランク」と私。アカデミー助演男優賞を受賞したそうな。俳優としてのフランク・シナトラにもはまりました。
 MGM創立50周年記念映画「ザッツ・エンタテインメント」でフランクの若き日の歌う場面が登場。
 ジミー・デュランテとの「下町天国」、ジーン・ケリーとの「私を野球に連れてって」、ジーン・ケリー、ジュールス・マンシンとの「踊る大紐育」、ビング・クロスビーとの「上流社会」のたった4場面でした。めちゃめちゃフランクのミュージカル映画が観たくなりました。当時のテレビ局ではミュージカル映画の放送など期待できませんでしたので、サントラ盤レコードだけでも欲しかった私は、すみやという輸入レコードを扱っている会社に電話をして情報収集。「踊る大紐育」の海賊版レコードを手に入れたのが約1年後、15歳の誕生日の日でした。
 全く牛歩の歩みの様な〈フランク・シナトラと私〉の長い歴史の始まりです。
 つづく。

天野 俊哉




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