TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.930 生誕100年エディット・ピアフ〜シャンソンの女王
「チャップリンの独裁者」
「ペーパームーン」
「愛の讃歌」
「デルス・ウザーラ」

 中高時代、一年に一度有楽町の大きな映画館で全学年の生徒向けに映画鑑賞会がありました。上のタイトルはその時に観た映画です。文部省推薦の作品が選ばれていたはずですが、うちの学校はマンモス校だったので、その人数が収容できる劇場というのも条件だったと思います。
 ジャズの女王ビリー・ホリデイが生誕100年の時同様、今回のエディット・ピアフのコラムも私には難題ですが、最初にフランスで製作された「愛の讃歌〜エディット・ピアフの生涯」は学校での鑑賞会で観ているのですね。有名な曲「愛の讃歌」をこの時に覚えました。ピアフの生涯はとにかく暗く暗く描かれていたので「(息苦しいので)早く終わらないかな?」と祈りながら観た記憶があります。
 ほどなくテレビで放送されたジャン・ギャバン主演のフランス映画「フレンチ・カンカン」にはしっとりと舞台で歌うピアフ御本人が登場しました。何の紹介もありませんでしたが、ピアフだと一目で判るほどオーラがありました。ただ、それは華やかさではなく、深く刻み込まれた苦労を感じさせました。
 両親がシャンソン・ファンだった事から越路吹雪さんや上月晃さんのシャンソンコンサートをテレビで良く観ていましたが、そんなピアフの本当の姿や、伝記での悲惨な人生に触れてしまうと、同じシャンソンを歌うにしても日本の方たちが単なる綺麗事にしか見えなくなりました。
 1980年代、日本でも大ヒットした映画「愛と哀しみのボレロ」には、ピアフをモデルにしたというフランス人歌手が出演していました。この映画ではナチスに協力した女性として扱われていましたが、実際は反ナチスの強い態度を取り続けたそうです。
 近年製作された伝記映画は日本でも大ヒットし、日本では珍しいロングラン上映されました。松本晋一さんのお爺様がこの映画の大大大ファンで何回も何回も映画館まで出掛けてゆくんですよ、と話してましたね。
 エディット・ピアフは12月19日が誕生日ですので、これから彼女のシャンソンを聴きながら本などを読んでみようかなと思っています。

写真中・下
「エディット・ピアフ 愛の讃歌」(2007)は主演のマリオン・コティヤールが第33回セザール賞主演女優賞と第80回アカデミー賞主演女優賞を受賞。左がエディット本人、右がマリオン

天野 俊哉




Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.