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Vol.926 美空ひばり&エリア・カザンA
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美空ひばりさんのビデオを購入した翌日、自由が丘に。仕事ですよ。仕事。
いつものようにランチをして、ガラス越しにシベリアンハスキーを見物してから本屋へ。
以前、お宝洋書がゴロゴロ置いてあるとご紹介した西村文生堂を覗く。だいぶ売れてしまった様ですがまだまだ音楽関連の洋書が残っていました。最近ここで注目すべきは表のワゴン商品です。ちなみに¥100均一とかの安売りではなく、私みたいな片寄ったタイプの人間が興味を持つであろうレア本が置いてあります。
ありました!
「紳士協定」「ピンキー」「欲望という名の電車」「エデンの東」「波止場」を作ったハリウッドの映画監督エリア・カザンの自叙伝が。
日本では15年位前に上下巻2冊で発売されました。各¥5000で500ページはある重い重い本です。
こうした上下ものは古本屋では必ず2冊セットで販売するものです。近年ではセットで¥3000位までに安くはなっていましたが、2冊だと凄く重いので買うタイミングを逃してました。
この日私が見つけたエリア・カザンの自叙伝は上巻だけなのです。¥800と値札が付いてました。
上下巻でないからワゴン行きで、しかも売れないだろうから¥800なのでしょう。
捨てる神あれば拾う神ありっていいますよね。
まさにこれです。
私が読みたかったのは上巻だけだったからです。
このカザン監督の人生にはには政治が深く絡んでいて、不幸にも亡くなるまで多くの敵意に囲まれていたのです。それがちょうど下巻から始まり500ページ続くという訳です。
私はと言えば、カザン監督の巻き込まれた〈赤狩り事件〉には全く興味が無いので読みたくもないのですね。
若き日にブロードウエイで役者からスタートして、ワーナー映画会社の俳優としてジェームズ・キャグニーと共演。ブロードウエイに戻って演出家として成功し、今度は映画監督として20世紀フォックス映画会社と契約。有名なフォックス社社長ダリル・F・ザナック指揮のもと、当時ハリウッドではタブーとされていたユダヤ人問題や黒人問題を初めて映画で取り上げた。これらが私の興味あるエリア・カザン監督であり、上巻500ページさえ読めれば充分なのです。
お宝をゲットした気分です。
おわり。
天野 俊哉
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