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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.920 フレッド・アステアのテレビ・ショーを初めて観ました
 何で今ごろ?
 という声が聞こえてきそうなくらい意外な出来事でしょ?
 アステアの映画はミュージカルからドラマにいたるまで全て観ているのに。
 さらにテレビ・ショーなら、YouTube等でもチェック出来るのですが、どうせ観るなら大きなテレビ画面でキチンとゆっくり観たいと思っていました。
 アステアが1958年に出演したテレビ・ショー「An Evenings With Fred Astaire」のDVDを、日本のフレッド・アステアこと白井希君からプレゼントしていただきました。
 現在、白川君とは毎週「東京リズム劇場2016」の稽古場で顔を合わせており、いつもアステアの話で盛り上がっております。
 さて、映画でのミュージカル時代が終わった1958年と言えばエルビス・プレスリーが大人気のロックンロール時代。「燕尾服を着て古い歌を歌うつもりはない」と番組プロデューサーに宣言したアステア。
 ショーのオープニングからMCをはさんで2曲目までで私のアステア鑑賞は止まってしまいました。
 あまにも新鮮で新しいから!です。
 何度も何度も繰り返し観てしまい、先に進めないのです。
 これが57年前のショー?
 私には信じられませんでした。
 しかもアステア自身が選んだ(それまでは映画会社が)というパートナーのバリー・チェースが素晴らしい。映画ではヴェラ・エレンがベストだと私は思っていましたが、バリーはさらにそれ以上なのです。
 アステア映画のミュージカル曲でデュエットしても、ジャズの曲でデュエットしてもお二人がピッタリなのです。60歳近いアステアに映画時代にはあまり無かった男の色気が感じられます。
 これには驚いた!
 さらにはアステアのソロ・ナンバーもアイデアが豊富で、これなども何度も繰り返してしまいました。
 半世紀前のテレビショーなので、さすがにタップの音を拾う技術がまだまだの時代。ステップは軽く踏むだけですが、何の遜色もありません。ここでのアステアはドラムセット、ステッキ、ピアノ、爆竹、ゴルフクラブそしてボール等をエアで扱うのですが、実際に器用にこなせるアステアがやるので凄く説得力があります。そう、映画では実際にやっていましたからね。
 そんなアステアが、彼にしては簡単であろうハンカチーフを落としてしまうのはご愛嬌。
 また「踊る結婚式」など、数本の映画でしか観ることの出来なかったアステアと男女ダンサーズとの掛け合いなどが沢山あり嬉しかったです。これらの振付は、ハーメス・パンが担当しています。
 このDVDを見終わって少しした時期に、その翌年1959年に作られた「Another Evening With Fred Astaire」のDVDまでいただきました。
 生前、フレッド・アステアを尊敬していたのが天下のマイケル・ジャクソンですが、皆様覚えていますか?あのブカレストの「デンジャラス・コンサート」のオープニング。登場したマイケルが微動だにしない静止ポーズ。実はこのショーのオープニングで、アステアがその元となる演出を軽くですがやっているのです。
 もう笑ってしまいました!
 もうここから先には進めません。
 と、いう事で今回はここまででごさいます。

天野 俊哉




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