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Vol.917 形あるものの魅力
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松本晋一さんのブログのコレクション・シリーズに釘付けです。ある時は宝塚ブロマイド、ある時は楽譜、ある時はハリウッドスターのポートレート。
一枚一枚に解説をするのですが、その的確さは何十年にもわたるファン・キャリアがあっての事です。
多分松本さんはこれらをいつ、どこで、どのように手に入れたか?記憶しているのではないでしょうか。
例えばミュージカル関連グッズは、今でこそインターネットで簡単に見つけ気軽に購入する事が出来ますが、私達が集めだした時代、日本は氷河期でした。
かつて楽譜はアメリカでしか入手出来ませんでした。LAには全フロアがハリウッド・ミュージカルの楽譜というお店がありました。
また、スターのポートレートは一人のスターに何十枚も存在するので、ハリウッドの店先で何時間も悩んでお財布と相談して買ったものです。
帰ってから、それらを手にして何時間も眺めたものです。
最近、舞台でご一緒している若いタップダンサーの方がオシャレなジャズをipodで聴いていました。もちろん簡単にダウンロードできるので、そうして入手したそうですが「CDで買えばライナーノートをいつも読めたのに」みたいな興味深い事を言っていました。
現代はそれなんですね、自分のものの様で自分のものではないのです。
思い入れの強いものこそ、形あるCDを買うことをおすすめしたいですね。
なんせアルバムですからね。
私はあまりコレクションをする方ではないのですが、お金がない学生時代にやっと買ったもの等はたくさん残っています。実家で古い映画本を整理していたら15歳の時に夢中だった「B級映画」の特集本が出てきました。そのなかにモノグラムなるB級映画会社のミュージカルのポスター写真があり、全然有名じゃないスターの映画なのに、そのポスターデザインが好きで好きで毎日眺めていたものです。
信じがたい事にその映画が先日アメリカでDVD発売されたので早速購入しました。
タイムスリップ出来るって素敵な事ですよね。
皆様も写真など本当に大切なものは形にして残していって下さいね。
天野 俊哉
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