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Vol.909 ハリウッドの中堅俳優マーティン・ミルナー追悼
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先のディーン・ジョーンズと同世代、こちらは映画よりもテレビシリーズで人気のあったマーティン・ミルナーが、やはり9月に亡くなりました。
中学時代、「特捜隊アダム12」※を良く観ておりました。警察官のマーティン・ミルナーと相棒が様々な事件を解決して行く30分の渋いドラマで、クラスでこれを観ているのは私ともう一人だけでした。アメリカでは長く続いたシリーズとのこと。
私はこのドラマが好きだったのは作り物の雰囲気が全く無かったからです。
主役コンビにもチャラチャラした部分がまるでなく、いつもビリピりしていました。奥さんもいるのかいないのか?プライベートは、きれいに削除されていました。
もう40年前に観たきりなので良く覚えておりませんが、アメリカでは事件の解決には銃を当たり前のように使用し、射殺したあとに救急車を呼ぶ国である事もこのドラマで学びました。
初めて渡米したLA郊外で、ピストルを構えた二人組の警察官と追われていた男のやり取りが目の前で始まった時、すぐに「アダム12」を思い出したものです。
その後、テレビで活躍する以前のマーティン・ミルナーの映画を沢山観ました。背が高くてハンサムなので戦争映画や西部劇でも目立っていましたが、10代の時エリザベス・テイラーと出演した「父との生活」、ジーン・ケリー主演の「初恋」での演劇青年役などが良かったです。ドラマ「初恋」は、マーティン・ミルナーとナタリー・ウッドが主役のジーン・ケリーよりも魅力的でした。
機会があったらもう一度見直したい作品のひとつですね。
ご冥福をお祈りいたします。
※「特捜隊アダム12」
“アダム”とはパトロールカーを表すコードネームで、“12”は管轄地域の番号。
アメリカのリアリスティック(現実的)警察ドラマの金字塔として歴史的な評価を受けている。
アメリカでは1968年から75年まで、日本では1970年から73年にかけてフジテレビ系列で放送された。
天野 俊哉
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