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Vol.906 フレッド・アステアの振付師ハーメス・パンのDVD@
 フレッド・アステアの振付師として活躍したハーメス・パンが、亡くなる直前の1990年に出演したテレビ・ドキュメンタリー番組のDVDを入手しました。
「DANCE CRAZY」(1990)
 ケース内には、紙質の上等なブックレットが付いています。ヨーロッパ盤のせいか、英語・フランス・語ドイツ語の3か国語でパン氏のキャリアが簡単に解説がされています。私はパン氏がらみの写真ばかり眺めてしまいました。
 さてDVDですが、日本語の字幕まであるので助かります。私は映画のダンス場面よりもパン氏が何を語っているのか?に興味があったからです。また、先日当コラムで取り上げたアステアとパン氏のカット映像の謎もわかるかも?
 考えてみたらダンス界で、いくら凄いキャリアがあると言ってもテレビ番組で昔の振付師を取り上げた事が奇跡に近いのではないでしょうか?
 パン氏と親しかったアステアやリタ・ヘイワースが亡くなった(1987)直後の企画だったのかも知れませんが。
 ただこの57分番組、期待しすぎたせいか不満な箇所が多かったです。
 構成はもう少し順序だててくれたら、と思うくらい大雑把。ニューヨークの風景など、意味のない場面が長々撮されたり、ビル・ボージャングルス・ロビンソンやエレノア・パウエル等、パン氏と接点のないダンサーの場面にも違和感があります。そうは言ってもパウエルの白黒映像はえらくレアで、MGMスタジオのパーティー会場でのタップダンス場面。多分ニュース映像なのですが、画面とタップの音がピッタリ合っているので嬉しかったです。
 それにしてもパン氏のキャリア上最も大切なアステア&ロジャース、ベティ・グレイブルの映像が全く出てこないのはなぜでしょうか?
 結局、パン氏が唯一アステアとデュエットした「セカンド・コーラス」のカット映像には触れず、でした。
 ただ、私が思うにパン氏はものすごく沢山語ったはず。4〜5時間は。
 テレビのディレクターは泣く泣くカットしたに違いありません。
 私はそう割り切って2回目を観ることにしました。

天野 俊哉




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