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Vol.904 A列車で行こう〜Y's発表会へのカウントダウンL
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橋爪麻美さんが発表会で〈A列車で行こう〉を使うと言うので、曲情報を聞くために電話をしました。
「どんな演奏なの?」と私。
「あっ、歌が入ってますね、女の人の」と麻美さん。
「ちなみになんて人?」と私。
「ちょっと待ってくださいね」。しばらくガタンバタン何かを探す物音が。
「CDはあるんですけどお」と麻美さん。
CDケースにはCDだけしか入ってなくて、ライナーノートが見当たらない。
毎度お馴染みのやり取りであります。
長くなりました!
実は私が最初に聴いた〈A列車で行こう〉にも女性ヴォーカルが入っていました。しかも、本家デューク・エリントン楽団の演奏でした。これ、非常に珍しいバージョンであります。
1943年にタップの女王アン・ミラーが主演したミュージカル「Reveille with Beverly」のサウンドトラック・レコードがそれで、もう擦りきれるくらい聴きました。残念ながらレコードはありませんが、買い直したCDと16oフィルムから作ったDVDを持っています。
お馴染みのデュークの小粋なピアノで始まる〈A列車〉。何と列車の車両内が舞台で、ところ狭しとプレイヤーが演奏しています。ソニー・グリアのカッコイイドラムが決まり、2コーラス目にはいると、隣の車両から女性歌手ベティ・ロシェが歌いながら現れます。ハスキーな声が魅力あります。楽団の一人が踊り出したり、いかにも映画向きな演出で笑ってしまいます。「演奏しなくていいの?」とチャチャをいれたくなります。最盛期のデューク・エリントン楽団の演奏が残された貴重な映画と言えますね。
さて、橋爪さんの〈A列車で行こう〉での女性ジャズ・ヴォーカルに今から興味津々です。
天野 俊哉
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