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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.903 That's a Plenty〜Y's発表会へのカウントダウンK
 先の〈12番街のラグ〉と同じく1910年代に作曲され、ディキシーランド・ジャズの世界で育ってきた名曲です。こちらもアメリカならルイ・アームストロング、日本なら外山喜雄さんの世界です。
 が、へそ曲がりな私の音楽人生におけるザツプレはチャールストンの世界なのです。
 初めて聴いたのが、TBSテレビで放送されていた音楽番組「夜は気分で」のチャールストン特集でした。
 2010年に若くして亡くなった女性ジャズ歌手しばたはつみさんのパンチの利いた歌、ギャラクシーやニュー・ホリデー・ガールズやクイーンズといったレベルの高いダンサーズが脇を固めました。
 北村英治さんのクラリネット演奏はありましたが、ディキシーランドとは似ても似つかないスイング・ジャズの演奏でありました。
 その後、自分が振付しようと選んだザツプレも、社交ダンス用のテンポの決まった、しかも弦楽器の入った綺麗な演奏でした。当然の事ながらチャールストン振りがふんだんに入っていました。って、ビデオを見直して思い出しました。
 残念ながら、ハリウッド・ミュージカルには〈12番街のラグ〉も〈That's a Plenty〉も登場しないみたいです。素敵な曲なのにもったいない事です。
 ディキシーランド・ジャズでの〈That's a Plenty〉が今からとても楽しみです。

天野 俊哉




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