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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.902 12番街のラグ〜Y's発表会へのカウントダウンJ
 1910年代に作曲され、ディキシーランド・ジャズの世界で育ってきた名曲です。
 アメリカならルイ・アームストロング、日本なら外山喜雄さんの世界です。
〈12番街のラグ〉
 ところが、私が出会ったこの曲は、アメリカのスパイク・ジョーンズなる冗談音楽バンドの演奏でした。
 ノコギリとか風船とか水の入ったコップ等、おとの出るものなら何でもOKという凄いバンド。
 面白かったけどバタバタしていました。
 クレイジー・キャッツという日本のバンドは、スパイク・ジョーンズの真似からスタートしたと言われています。
 タップの世界に入った頃、NHKテレビで「ザッツ・ミュージック」という音楽番組が毎週放送されていました。
 毎回様々なジャンルを取り上げ、音楽の勉強には持ってこいの番組でした。
 ある時「ディキシー」特集が組まれ、オープニングが〈12番街のラグ〉だったのですが、演奏していたのが10人の弦楽器セクションを抱えた小原重徳さんのスイート・ビッグバンド。
 もちろんバンジョーなんかありません。
 すっかりこれが気に入ってしまった私は、テレビから音楽を録音して舞台用に。
 これ以降10年にわたり、女性ダンスチームの十八番となりました。
 この番組のダイジェスト版ビデオが今でも残っているのですが、〈月光価千金〉なんてレトロな曲では、日本の大御所振付師である名倉加代子・小井戸秀宅・西条満の先生方が自らジャズダンスを踊られていました。
 しかも、サッと踊ってサッと引っ込んでしまいました!
 贅沢な演出ですね。
 今回、発表会で使われるのは正真正銘ディキシーランド・ジャズの演奏だそうですよ。

天野 俊哉




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