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Vol.894 Happy Feet〜Y's発表会へのカウントダウンB
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「博品館タップダンスフェスティバル2006」でY'sの美人タップチームPureJewelsが素敵なアンサンブルを魅せた淺野康子振付の“Happy Feet”が今回登場するのですね。
すっかり懐かしい映画になったリチャード・ギア主演「Shall We Dance」からの軽快なナンバーですが、実のところ85年も前の音楽であることは、ほとんど知られていません。
この“Happy Feet”が歌い踊られる映画「キング・オブ・ジャズ」は1930年の作品ですが、珍しいカラー映画でした。
私は大学時代に、この映画のビデオをフレッド阿部さんら当時のタップ仲間と一緒に観ました。あまりにも“Happy Feet”の場面が面白いので、何度も何度も繰り返し観たものです。
このナンバーは、まずリズム・ボーイズという3人組の歌手によって歌われます。皆さんがよくご存じのリズム・ボーイズではありませんよ。後の大歌手ビング・クロスビーをフューチャーしたボーカル・グループの事です。
次に、ボブヘアの女性がデュエットしますが、画面に顔だけなのでえらくグロテスクに感じる演出です。やっと体を見せたと思いきや2人があまり揃っていないチャールストンを披露します。
さらに男性のソロ・ダンスが始まりますが、これはYouTubeをご覧いただいくべきかな?と思います。そしてミニチュアのビルの中をやや太めのコーラス・ガールズが走り回り、ラインでのタップ・ダンスになります。タイム・ステップのアクセントが心地よく響きます。最後に楽団のリーダーである(さらに太めの)ポール・ホワイトマンが「俺にも踊らせろよ!」とダダをこねます。
なかなかの見もので、一瞬にして全てをさらってしまうプロ根性には脱帽です。
現在、YouTubeでこの曲を検索するとおびただしい数のアニメのペンギンが登場します。かなり見つけづらいのですが、根気よく「King of Jazz - Happy Feet」(5:00)を探してみましょう。
発表会までは、まだまだありますからね。
天野 俊哉
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