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Vol.893 You'd be So Nice to Come Home to〜Y's発表会へのカウントダウンA
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手元に1枚のDVDがあります。
1943年のコロムビア映画「Something to Shout About」
ご存じありませんか?
主演がドン・アメチーとジャネット・ブレア。
誰それ?知らない?
コール・ポーター作詞作曲の主題歌が1943年のアカデミー主題歌賞にノミネートされました。
それが映画音楽として生まれ、今日ではスタンダード・ジャズの名曲として泣く子も黙る“You'd be So Nice to Come Home to”であります。
暇をみてこの映画を観直しましたが、まあつまらない事。コール・ポーターが提供した音楽のみが活気付いていました。
映画が始まって15分あたり、主役二人がたまたま出会います。カフェで語り合うなか、ジュークボックスの音楽が“You'd be So 〜”を奏でると、ジャネットが「私の大好きな曲なの」と歌いだしますが、たったのワン・コーラス。えっ、もう終わり?
いえいえ、後半一度は別れたジャネットとドンが再びめぐりあい「あなたのもとに帰れて嬉しいわ」と、まさしく歌詞そのままの展開となります。あとはBGMとして良いムードを作っている程度かな。
コール・ポーターとしても、さほど力を入れた音楽では無さそうですし、現在語られているような第二次世界大戦のノベルティ・ソングとして意識して作られた訳でも無いようです。
意外にも人気女性歌手ダイナ・ショアが歌い大ヒットした事から、ポピュラー・ソングとして輝かしい市民権を得た様です。
余談ですが、映画にはThe Bricklayersなるワンちゃんの曲芸集団が登場します。フィナーレでは一匹ずつTHE ENDのプレートを持たされていました。
淺野リーダー作品では、先の“I Get a Kick Out of You”と同じくジャズ・ピアノ・バージョンかと思いきや、何と中島美嘉さんの歌うジャズとの事。若い女性歌手が歌う事で、72年も前の古い歌がタップ界やジャズ界だけでなく、ポピュラー界で再び脚光を浴びるきっかけになりました。
コール・ポーターも喜んでいる事でしょうね。
タップ作品が楽しみです。
天野 俊哉
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