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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.889 博品館劇場タップダンス・フェスティバル2015その3
 「タップダンス・フェスティバル」のコラムを待ち続けすぎてぶちギレている皆様の表情が目に浮かびます。
 吉田タケオ先生の一周忌追悼公演との事ですが、プログラムの構成を見る限り普段と何ら変わりありませんでした。
 緞帳が上がるとステアタップを踏む若き日の吉田先生の写真が飾られている。BGMはフレッド・アステアの“Cheek to Cheek”ナレーションで先生の事が語られる。味があるなあ〜
 やがて福沢良一先生の歌“Mr. Bojangles”に合わせ下手からまさかの中野章三先生が登場。
 遅刻しなくて良かった!
 やっぱり追悼公演じゃないですか。
 それもこんな素晴らしい幕開きで。
 黒のダービー帽に全身黒の衣裳。お二人の息のあったムードに引き込まれます。軽いタップも素敵です。
 続いて福沢先生司会により吉田先生ゆかりの方々が舞台上に。中野章三先生、じん満先生、ノッポさん、泰子先生。皆様が順番に吉田先生のエピソードを語ります。アットホームな楽しいひとときでした。
 観に来て良かった。
 さて、ここからはタップダンス・フェスティバル。
 私が拝見したのはたったの5団体だったのですが、選曲のせいか三味線とバグパイプの音色が耳に残りました。また、ジュニアの生徒さんの出演が多くて、タップダンス・スタジオ運営とチケット販売の裏事情が見えたりしました。
 ジュニア作品ではFUMIKOさん作品"君をのせて"のヤッホーの振り(一番下手のお嬢さんの動きがキュートでした)、三寺郷美さんのギャロップのリズムそしてしゅわップringミユキさんのポニョの振りが記憶に残りました。子供達を生かした可愛らしいナンバーでした。
 さて、色々気になる事が多くて困りました。
 まず、SHUN君の〈SHUN&HOOFERS〉の作品“Ganryu”から。
 途中でSHUN君を挟んで踊っている浅川君と山元君が黄色いメガネをかけるのですね。私が思うに、あれはSHUN君が師匠の佐藤昇先生(のNTD2015振付作品)に対抗して「最後に光らせようとした!」のだろうと。
 ところが光らなかった。
 しかも最後には外してしまいました。
 あのメガネは一体何を狙ったものなんだろう?
 もしかしたらあのメガネはもの凄く視界が悪いもので、SHUN君はかわいい弟子達に試練として「これを掛けてステップを踏め!」と命令したのか?
 今度聞いてみたい。
 次にFUMIKOさんの〈studio tafu〉作品“リンゴの木陰で”の衣裳。
 実は前日に大宮駅前のブティックで女性ダンサーの方々が着てらしたエンジとブルーのパーティー・ドレスと全く同じものを見ました。色とデザインが素敵だなあ〜と思っていたのですね。やはりそのお店で買ったのでしょうか?
 今度聞いてみたい。
 次に三寺郷美さんの〈スタジオStarbox〉作品“シシリアン”のタイツ。床屋さんの入口でグルグル回っている看板みたいなデザインのタイツは幾らくらいするのでしょうか?
 また、あれはターンをした時の効果を狙って選んだものなんでしょうか?
 今度聞いてみたい。
 さて、皆様お待ちかね今西康之さん率いる〈スタジオタップ72〉のお時間ですが、少し長くなりすぎたので5分の休憩後に。
 つづく。

天野 俊哉




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