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Vol.881 道灌山下からバスに乗って
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Y'sTapDancePartyのコラムもついに旅番組の世界ですか?
どんどんタップダンスから離れてゆくコラムに反省。
西日暮里駅で途中下車して必ず訪れるのが映画関連の書籍が充実した古書店ほうろう。
谷根千の近くにあります。
お店の前の¥100コーナーまでもが充実していて、必ず足止めを。なかなか入店する事が出来ません。中学生の頃にお金を貯めてやっと買った映画スターの写真集までもがありました。
入店してすぐのエリアには単行本¥500のコーナーがあり、小説に混じって映画書が沢山並んでます。
ここを訪れるお客さんは、この二ヵ所を経てから、各々の専門分野に進みます。
美術書、音楽書、芸能書、そしてお店の一番奥まった所に映画書のコーナーが現れます。
実を言うと、この店の映画書は高いのですね。自分が興味を持ち、千円札が二三枚飛んでゆく覚悟がある時のみ棚の本を手にします。
足元にはフィルム・ライブラリーの専門誌等がごっそり置かれています。
この日は海外の雑誌が何冊もありました。マルクス兄弟やローレル&ハーディ等のコメディチームや映画監督らを一人ずつ取り上げた約12頁のモノクロ雑誌。インタビューやフィルモグラフィ、珍しい写真がうまくレイアウトされ興味をひきます。
どこにも値段は見当たりません。というより小さな字が良く見えないのです。
何冊も手に取り、下の方から出てきたのが
「アーサー・フリード」
「ジョー・パスタナック」
MGMミュージカル黄金時代を作り上げた映画プロデューサーの専門誌が二冊も出てきました。
アーサー・フリードは「オズの魔法使」「雨に唄えば」「バンドワゴン」等のモダンなミュージカルを製作した方で、ジュディ・ガーランドやジーン・ケリーを育てました。
一方ジョー・パスタナックは「錨を上げて」「姉妹と水兵」「スイングの少女」等で、キャスリン・グレイスンやジェーン・パウエルらクラシカルな歌う美人スターを育てました。
買わずに帰ると仕事に集中出来なくなる性格を知っているので、二冊を手にしてレジに向かう。
二冊で税込¥2160。
やはり高い。
もう少し安いと思っていましたが後の祭り。
お店の人から「名画座かんぺ」なる小冊子を貰って外に出ると淺野康子さんから一通のメールが。
「山手線が全線運転見合わせですが、教室大丈夫ですか?」とのこと。恵比寿駅近くで火災らしい。お気遣いありがとうございます。JR西日暮里駅まで歩いたらぶつかるところでした。
目の前に道灌山下なるバス停があり、しかもうまい具合に空いたバスがやって来ました。
早稲田下行き?
何処だ?それ。
取り合えず池袋近くに行ければ、と思いバスに飛び乗りました。
不忍通りを進んでゆくものの知らない場所ばかり、千石を越え、大塚を過ぎ、わが母校日大豊山学園のある護国寺に辿り着きました。
ここでバスを下りて地下鉄に乗り換えを。
有楽町線で池袋まで向かいました。
購入した映画書に関しては別コラムにて。
天野 俊哉
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