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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.877 今年の夏はフレッド・ジンネマン監督にドップリ!でした
 お盆休みに実家での事。
 本棚から一冊の映画書を取りだしました。
 「フレッド・ジンネマン自伝」
 ジンネマンは、戦後のハリウッドで活躍した映画監督です。
 パラパラとページをめくり拾い読みをしても記憶がない。どうやら20年も前に購入したまま読み忘れていた本の様です。
山河遥かなり
男たち
テレサ
真昼の決闘
地上より永遠に
オクラホマ
尼僧物語
わが命つきるとも
ジャッカルの日
ジュリア

 不思議と映画館で観た作品が多く懐かしい。
 映画会社の専属時代が短かった事から、フリーの立場で、自分の作りたい題材を、自分の好きな役者で、自分の好きな様に監督出来たそうです。
モンゴメリー・クリフト
ピア・アンジェリ
グレース・ケリー
デボラ・カー
ドナ・リード
フランク・シナトラ
アーネスト・ボーグナイン
ロッド・スタイガー

 今日では名優として記憶に残る映画俳優達を最初に上手く使い、その魅力を引き出した功績は大きい。
 どうして彼を、彼女を選んだのか?
 監督本人の言葉で書かれているのだから面白いに決まっている。
 14歳の時に渋谷の名画座で観た「地上より永遠に」のキャスティング・エピソードがタップリ。
 ハワイの陸軍キャンプを舞台にしたこの作品では、イギリス出身の上品なデボラ・カーに「誰とでも寝る女」を演じさせました。監督は、絶対そんなこと有り得ない彼女が演じるからこそスリリングになる、との理由から映画会社の反対を押しきったそうで。彼女はこの作品でアカデミー助演女優賞にノミネートされました。
 また、虫けらの様に痛めつけられ死んでゆく兵隊マッジオを演じ、この作品でアカデミー助演男優賞を受賞した歌手フランク・シナトラが役を得るまでのエピソードは、シナトラのどの評伝よりもくわしく、ページを割いていました。
 丸1日かけてこの自叙伝を読んでから、猛烈にジンネマン監督作品を観たくなりました。押し入れからジンネマン監督作品のDVDを出してきました。持っていない作品は近所のBOOKOFFで廉価版を購入し、そして製作順に観賞会を。暇なやつだなあ〜と思われるでしょうが、これ良くやるんですね。
 上手く言えませんが、ジンネマンが監督したからこそ名作になったものが多く、どれも見応えがありました。
 上に挙げたタイトルの作品はテレビでも放送される事が多いので是非一度ご覧になってください。

写真右
第26回アカデミー賞作品賞、監督賞を始め、8部門を獲得した
「地上より永遠に」(1953年)の主演バート・ランカスターとデボラ・カー
助演男優賞を受賞したフランク・シナトラ
「尼僧物語」(1959年)の主演オードリー・ヘプバーンとジンネマン監督
写真下 左から
モンゴメリー・クリフト、ピア・アンジェリ、グレース・ケリー
デボラ・カー、ドナ・リード、フランク・シナトラ
アーネスト・ボーグナイン、ロッド・スタイガー、フレッド・ジンネマン

天野 俊哉




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