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Vol.875 ミュージカル「Nicky ニッキー」を観て懐かしかった事
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日下部美雪さんが出演されたミュージカル「Nicky ニッキー」には、私にとって懐かしい方がお二人も出演されていました。
《宝塚OG 詩乃優花さん》
1990年代安寿ミラさん、真矢みきさんトップ時代の宝塚歌劇花組のダンスを引っ張った名ダンサーです。
詩乃さんで忘れられないのが、東京では上演されなかった朝香じゅんさん主演の「ベルベット・カラー」です。1988年当時の花組の若手を上手く使った傑作ミュージカルで、詩乃さんは可愛い少年役。朝香さんとガッツリ組んだお芝居でした。
さらに大浦みずきさんのサヨナラ公演「ジャンクション24」では、大浦さん自身が振付をした“Pick Yourself Up”で、詩乃さんはヒロイン役として登場。大浦さん、磯野千尋さんと3人で踊りました。当時、ヅカファンの間では、このキャスティングが凄く話題になったものです。もちろん実力があったからこその大抜擢に誰もが納得していました。
その後、ブロードウエイ・ミュージカル「ハウ・トゥ・サクシード」の宝塚版や、ハリウッド映画界の内幕もの「失われた楽園」等ではしっかりした演技を見せてくれました。
真矢みきさんのサヨナラ公演「スピーク・イージー/スナイパー」で宝塚歌劇団を退団されました。
写真 右と下段左
「ベルベット・カラー」の詩乃優花さん(右)
中と右
「ジャンクション24」の詩乃優花さん
《アニーOG 秋山エリサさん》
ミュージカル「アニー」はある年からアニーを除く孤児の女の子全員がタップを踏む事になりました。
1991年春に上演された「アニー」が確かその最初の年でした。稽古の途中から師匠の隆子先生が入院されたので、私一人での指導となり、とにかく大変だったので昨日の事の様に良く覚えています。 タップを踏む22人の中で、秋山エリサさんは手がかかるお嬢さんではありませんでした。 セリフの無いグループの中で、彼女の役は何処からどう見ても上品で、孤児には見えないのがウリでしたね。
さて、多分ご本人も記憶に無いであろうエピソードがあります。隆子先生が亡くなって直ぐの事、先生のお宅に一通の手紙とクマのぬいぐるみが。隆子先生の3歳にも満たない遺児のY君に宛てたものでした。
「ママがいなくなって寂しいですね」といった優しい文面で、手紙の最後に「ぜひY君のお友達になりたいです。秋山エリサ」とありました。隆子先生のお母様もおばあちゃまも、とても喜んでいました。私は「アニー」のあのお嬢さんだとびっくりし、とても嬉しい気持ちになりました。
古い話ですが忘れることが出来ません。
今回「アニー」以来の成長された秋山エリサさんを拝見することが出来良かったです。
写真 左から
「Nicky ニッキー」プログラムのプロフィール
「アニー」メイク中の秋山エリサさん
天野 俊哉
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