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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.869 生誕100年マーティン・メルチャー/ブレンダ・マーシャル/シドニー・ラフト
 1915年生まれのアメリカのショービジネス界の方々で、日本ではあまり馴染みのない方々も取り上げなけれなりません。
 この3人の方々、あまり面白い情報もありませんが、ある有名人の伴侶だった事で共通しているのです。
 マーティン・メルチャー氏はプロデューサー。歌手で女優ドリス・デイのご主人だった方。
 ブレンダ・マーシャル氏は元女優。ハリウッド映画の大スターウィリアム・ホールデンの奥様だった方。
 シドニー・ラフト氏はプロデューサー。歌手で女優ジュディ・ガーランドのご主人だった方で、歌手ローナ・ラフトの父。
 実は、この方々について評伝等であまり良い話題が残っていないのですね。
 あまりいい加減な事も書けないので、気になる方はWikipediaの情報等をご覧下さいね。
 マーティン・メルチャー氏は、ワーナー映画でミュージカル女優としては成功していたドリス・デイをさらに飛躍させるために、ヒッチコックのサスペンス映画や良質のコメディ映画に出演させました。そしてロック・ハドソンと共演した新しいタイプのラブコメディ映画で《アメリカで最もお客を呼べる映画スター》の座に。
 ブレンダ・マーシャル氏はフィリピン生まれ、1940年頃ワーナー映画でエロール・フリンやジェームズ・キャグニーと共演するものの、格下だった新人のウィリアム・ホールデンと結婚し、主婦業に専念。色々言われてますが、遊び人のB級俳優でくすぶっていたホールデンをオスカー俳優にまでにした功績は大だと私は思ってます。
 シドニー・ラフト氏は、MGM映画を解雇されたジュディ・ガーランドを映画でなく、イギリスでのコンサートでカムバックさせ、次にニューヨークのパレス劇場で成功させたのです。まさにやり手のプロデューサー。彼の力なしではジュディのコンサート時代は存在しなかった訳ですね。
 有名人の近くには何故か悪い噂がたちやすいもの。でもカリスマ性があるから才能のある人間も集まって来るのですね。おわり。

天野 俊哉




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