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Vol.866 ブルース・ブラザーズとジョン・ベルーシ
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ユニクロで購入したブルース・ブラザーズのTシャツに反応する人がたいへん多くて驚きます。もう40年近く前のヒットなのに、世代に関係なく知れわたっているようです。
左がダン・エイクロイド、右の四角い顔がジョン・ベルーシ。1970年代テレビのバラエティで人気を得た二人組です。
映画界でも大人気でしたが、ベルーシは若くして薬中毒で亡くなりました。
亡くなったニュースを当時とても重く受け止めた記憶があります。
実は私、このベルーシを見て「面白い!」と思ったことがただの一度も無いのです。
話は高校時代にさかのぼります。帰宅メイトにガネイという愛称の友人がおりました。高校生のくせに大人びて、ズボンはボンタンなる太いデザインのもの、いつも櫛で髪をとかすキザものでした。そして彼も顔が四角で、体つきまでが大変ベルーシに似ていたのです。そのくせ、真面目で大人しいシャイな性格でした。
後年、スクリーンで暴れたり、歌ったり、踊ったりするガネイそっくりのベルーシを観るたびに「ガネイ無理すんなよ!」といった何故かせつない気分になり、笑わせようとする姿が痛々しくて、全く感情移入が出来ませんでした。
ベルーシが急死してすぐに出版された本「ベルーシ殺人事件」には彼がコカイン中毒になった原因は、薬が無いと「全くハイになれなかったから!」とありました。ベルーシはガネイと同じ性格だった様です。私の勘が的中してしまったのです。
ベルーシが亡くなって今日までの30年間に私は「アニマルハウス」「1941」「ブルース・ブラザーズ」「ネイバーズ」等の主演映画を映画館で、テレビで、ビデオで、DVDで、そしてこの度はYouTubeで何度も何度も観てまいりました。愛嬌たっぷりの四角い顔、太った体をフルに使ったアクションには感心しました。が、やはり笑えないのです。残念です。
天野 俊哉
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