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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.844 オウディー先生を小脇に抱えて初夏の街
 自由が丘に《ニシムラブンセイドウ》という古本屋さんがあります。写真@をご覧いただければ分かるように自由が丘らしいオシャレなたたずまいです。ショービジネス関係の洋書が充実していて、値段も手頃です。
 私が興味を持った映画書は「また来週来て買おう!」と思っていても必ず売れてしまってます。
 先月末、とんでもない事が起きました。物凄い数のショービジネス関係書が入荷していたのです。映画・音楽・ダンス書でした。しかもほとんどが500円から2000円位なのです。
 一応そこにあった30冊近くの全部の全ページをチェックしましたが「我が家は狭いんだよ!」と、心を鬼にして止めました。
 わざと2週間あけて再び訪れました。案の定、レアな本だけがきれいに売りきれていました。
 しかし、新たに数冊の本が増えていました。それがラスティ・フランク女史の名著「TAP」とロバート・オウディー先生の「タップダンス入門書」(写真A)でした。
 ロバート・オウディー先生は私の師である佐々木隆子先生のアメリカでのタップの先生です。
 絶対に買わなければ。
 たったの500円だし。
 ついでにアステア&ロジャースの本400円(写真B)も便乗購入。
 少し大きめの本なので、オウディー先生の本だけリュックサックに入らず、小脇に抱えてマリクレール通りのカフェに。
 コーヒーを飲みながらさっそくページをめくれど、オウディー先生とアシスタントの女性、これからタップを学ぼうとしている読者に対してあまり親切でない。
 何となく笑顔で踊ってばかりです(しかもかなりのナルシスト)。書いてあるステップとは明らかに違う派手なポーズの連続です。
 と、ここまでこのコラムを一生懸命打っていた私はハッとしてある方のホームページを開きました。
 そう、彼なら必ずこのタップ本を読んでいるはずだ!
 もちろん松本晋一さん。
 松本さんのホームページからタップ博物館へ、そして書籍関係へ。
 あ、あ、ありました!
 さすがです。ツッコミどころ満載のオウディー先生の本を徹底解説してあります。という事でどれだけ楽しいタップの本なのかは、松本さんのコラムをご覧になってくださいね。
 さて写真と共に面白かったのが、ページ間にはさまれていた新聞の切り抜き(写真C)でした。おそらく80年代初頭のもので「これまでタップと言えばフレッド・アステアやビル・ボージャングルス・ロビンソンであったものが、今やヒントン・バトルやツィギーやトミー・チューンら若い彼らの時代になりつつある!」なんて内容。
 彼らもすでに伝説ですね。
 このロバート・オウディー先生の本を購入した方は、松本さんが書かれたようにオウディー先生のレコードまでも購入、タップというタップの情報をテレビや新聞等のメディアから片っ端から集めたに違いありません。しかし何らかの事情でタップから離れざるを得ない状況に。大切にしていたロバート・オウディー先生の「タップダンス入門書」にも別れを告げたのでしょう。
 様々な人生が感じられる、そんな一冊でした。
 考えすぎかな?

写真 上から@ABC
松本晋一のタップワンダーランド>タップ博物館>書籍関係
http://tapwonderland.web.fc2.com/book.html

天野 俊哉




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