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Vol.843 生誕100年記念パトリシア・モリスン〜「キス・ミー・ケイト」の初演スター
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古いハリウッド・ミュージカル映画「Silver Skates」(写真@)を観ていて大変エキゾチックで雰囲気のある女優さんが出演していました。
パトリシア・モリスン。
知らないなあ〜。
同じ日に観た可愛いワンちゃんアスタが大活躍する探偵映画「Song of the Thin Man」(写真A)にもこのパトリシア・モリスンが出演していました。
知らないなあ〜。
という事でちょっと調べたらビックリ。
1915年3月19日生まれ
現在もお元気との事です。
素晴らしい!
つい最近もコンサートで歌った?そうな。
歌ったのが何故か“Brush Up Your Shakespeare”らしい。
ああ「キス・ミー・ケイト」の曲ですね。
どうやら出演していたらしいのです「キス・ミー・ケイト」に。
夜中に、押し入れからブロードウエイ初演盤のCD(写真B)を探しだしてきて、見るとアルフレッド・ドレイクの次に名前がありました。
リリー役/パトリシア・モリスン。
主役じゃん。
1930年代、舞台女優からハリウッド映画入りして映画出演するも、パットしなかったパトリシアさん。
ブロードウエイで新作「キス・ミー・ケイト」を準備中の名作曲家コール・ポーターに気に入られ主役をゲット。このリリー役はブロードウエイの女王メアリー・マーティンら大御所ミュージカル女優が皆欲しがった役でした。
1950年代には「王様と私」のリバイバル版にも主演した記録があります。
CDに添えられた舞台写真や稽古場写真(写真CDE)を見ると、やはりブロードウエイの女優さんとは違うムードを感じますね。
それにしても先のコンサートで歌ったのが名曲“So In Love”でも“Wunderbar”でもなくコミカルな“Shakespeare”であった辺りに彼女のユニークな一面がうかがえますね。
パトリシア・モリスンさんいつまでもお元気でいらしてください。
写真右 上から
ハリウッドで絶頂期の頃のパティ
90歳の誕生日直前に開催されたコンサートのフライヤー
写真下 上段から下段にかけて左から
@AB
CDE
天野 俊哉
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