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Vol.840 生誕100年記念マイケル・キッド〜偉大な振付師その1
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今年宝塚歌劇団で3度目のリバイバル上演が行われるブロードウエイ・ミュージカルの名作「ガイズ&ドールズ」。この作品のブロードウエイ初演とハリウッドでの映画化版で振付を務めた偉大な振付師マイケル・キッドが8月12日に生誕100年を迎えます。
不思議なもので私が最初にマイケル・キッドの名前を知ったのが大好きなコメディアン、ダニー・ケイ主演のサーカス団を舞台にしたコメディ映画「僕はツイてる」の監督としてでした。
イタリア出身の可愛いピア・アンジェリが共演した楽しい作品でしたが、これをテレビで観た1975年当時、コメディ映画のダンス場面は殆どがカットされてしまう運命にあったために私の中でマイケル・キッドは《映画監督》としてインプットされました。
次にMGMミュージカル映画の輸入レコードを買い集めだした初期の頃、当然その1枚目はジーン・ケリーの「雨に唄えば」でした。
輸入レコードを専門に販売していた渋谷のすみやに問い合わせると、アメリカ盤は3500円だけどイギリス盤だと「いつも上天気」とのカップリングで2500円だとか。まだ14歳で金欠だった私はイギリス盤を購入しました。帰宅してジャケットを眺める。こちらもジーン・ケリー主演の「いつも上天気」にはなんだか背が低くて人相の良くない男が出ている。これが何とマイケル・キッド。
彼は《ダンサー》なんだ!
少ししてテレビの深夜劇場で放送された「野郎どもと女たち」。ギャンブラー達が地下道で踊る格好いいダンスナンバーに釘付け。
振付は誰だった?メモを見るとマイケル・キッド。
彼は《振付師》なんだ!
長い道のりでした。
さて、Y'sホームページにエンタメ・コラムの掲載をスタートしてすぐの2007年12月23日にマイケル・キッドが92歳で亡くなりました。私はこの時マイケル・キッドの振付のどこがどう素晴らしかったのか?を皆様にうまくお伝えする自信が無かった事から日本で唯一それができる方松本晋一さんに追悼コラムをお願いしました。
生誕100年その2では、もう一度松本さんの書かれた「マイケル・キッド―役のキャラクターを活かした振付師!」にご登場頂き、マイケル・キッドの魅力に触れて頂きたいと思います。
天野 俊哉
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