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Vol.837 ジョーン・クロフォードの伝記映画遂に発売
 偉大なるアステア様の映画における最初のダンス・パートナーであり、1930年代MGM映画の女王であったのが今回ご紹介するジョーン・クロフォードです。
 彼女の死後、養女クリスティーナが出版した母ジョーンの伝記「親愛なるマミー」が話題になり日本でも発売されました。かつて図書館で借りて読んだものの現在は所有しておりません。
 ハリウッドで製作された伝記映画も日本では劇場公開されず、テレビ放送を観ただけでした。
 その映画「愛と憎しみの伝説」(1981)のDVDが発売されたので直ちに購入、30年ぶりに観てあまりの展開に驚き唖然としてしまいました。
 ジョーン・クロフォードは、1920年代の下積み時代を経て、1930年代に入りMGM映画のトップ女優に。クラーク・ゲイブルとのコンビが有名です。そんな二人が1933年に主演したバックステージもの「ダンシング・レディ」でジョーンのダンス・パートナーに選ばれたのが、ブロードウエイ出身のフレッド・アステアでした。1940年代に入ると人気が落ちMGMを解雇されてしまいます。失意の中でワーナー映画と契約、1945年に主演した「ミルドレッド・ピアース」でまさかのアカデミー主演女優賞を受賞してしまいます。いかがですか?凄いでしょ?こんなの彼女の人生のほんの一部分にすぎないのですよ。
 今回DVD発売された伝記映画でジョーン・クロフォードを演じるのは「俺たちに明日はない」「チャイナタウン」等の実力派女優フェイ・ダナウェイ。私が映画を観はじめた頃の大スターですが、噂によるとジョーン・クロフォードを演じて以来、ハリウッドでは声がかからなくなった?とか。
 それもそうかも!と思うくらいドギツイ作品に仕上がっています。見方によっては怪奇ホラー映画ですから。
 でも私は改めて楽しみました。ハリウッドで何十年も大スターでいたひとの伝記なんだから当たり前だと。
 以前、同じMGM映画で、こちらも大スターだったラナ・ターナーの娘が出版した本にコラムVol.608で触れましたがやはり常識はずれな内容でした。
 自分の母親が普通の人で良かった!と思いました。
 大変面白い作品ですが、実は同じタイトルで二種類のDVDが発売されているようです。お薦めしたいのはパラマウント・ジャパンから発売されている《甦る映画遺産》シリーズ1429円のDVDの方です。

写真右下 朝の洗顔シーン。こ、怖い!
写真下 上段左から
「ダンシング・レディ」でクラーク・ゲイブルと
同作品でフレッド・アステアと
「ミルドレッド・ピアース」でアカデミー賞主演女優賞を受賞した1945年頃のジョーン・クロフォード
下段左から
「俺たちに明日はない」(1967)のフェイ・ダナウェイ。同作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネート
「愛と憎しみの伝説」のフェイ・ダナウェイ。同作品で第2回ゴールデンラズベリー賞※最低女優賞を受賞!作品は最低作品賞を受賞!
※毎年アカデミー賞授賞式の前夜に最低の映画を選んで表彰する映画賞。この受賞が原因でオファーが来なくなったとも言われた
ジョーン・クロフォードのメイクや髪型の見本になった写真の内の1枚

天野 俊哉




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