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Vol.836 角田健一ビッグバンド・コンサート〜思い出した事
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大切な事をほとんど書かずに終えてしまった角健BBコンサートのコラム。
1930年代から40年代にかけてビッグバンドの楽団のもう1つの魅力が専属歌手バンドシンガーの存在でした。
今回のコンサート第二部ではゲストのペギー葉山さんをそんなバンドシンガーとしてのコーナーをつくりました。
休憩時間が終わり、客電が落ちると角田さんがMCとして舞台に現れました。
バンドシンガー時代の魅力を語ったあと“Star Dust”のイントロで静かに緞帳が上がります。
ああ、ビリー・バタフィールドのトランペットと同じ音色だ!と感心していると、ピンが当たっているのはトランペッターだけで、舞台上は薄暗かったのです。
不覚にも私は緞帳が上がると舞台センターにペギー葉山さんが立っていてパアッとピンが当たるものと信じていました。全然違いました。トランペット・ソロが終わり間奏になると、ギタリストとバンマスの間に静かに腰掛けていたペギーさんが立ち上がり、舞台センターで唄いだしました。
何て大人っぽい、何て素敵な演出でしょう。昔のバンドシンガー達は、あくまでもメンバーの一人という存在だったので、人気があってもこういった扱いだったそうです。
でもそれを自然におやりになるペギー葉山さんも大した方だと思いました。
ドリス・デイ・ファンのペギー葉山さんはドリスが主演したミュージカル映画「二人でお茶を」の主題歌“Tea for Two”やドリスのバンドシンガー時代の大ヒット曲“Sentimental Journey”を唄い、ドリスのエピソードを語りました。ドリスは、現在もお元気で動物愛護協会の仕事をされているそうです。
ペギーさんも仰っていましたが、角田さんはバンマスには珍しく優しい方だそうです。5周年記念コンサートの時もフランキー堺さんがゲストに見えていましたし、やはりお人柄なのでしょう。
おわり。
天野 俊哉
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