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Vol.830 ARTN公演 LEGENDS OF TAP “FOOTPRINTS” その2
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ハリウッド映画やブロードウエイの舞台の振付でも活躍したヘンリー・レタン。
後半はゲスト・ピアニストを招いてのコーナー。
先ずは素敵なワンピースを着られたみすみ先生と森田君アラキ君のトリオでヘンリーの映画からのナンバーを。曲を聴いたとたん映画「タップ」からのグレゴリー・ハインズと女性によるアパートの屋上でのデュオ・ナンバーを思い出しました。ハンサムな男性に囲まれたみすみ先生の笑顔がこれまたチャーミングでした。つづく舞台「ユービー」からの曲で森田君とアラキ君のデュオ。ある時はニコラス・ブラザーズ、ある時はハインズ・ブラザーズのスタイルで。それぞれがソロイストなので、そのチグハグぶり(失礼!)がとてもユニークで楽しい。
このコーナーの最後はキュートな菅谷さんとピアノのセッションでした。
最後のコーナー《温故知新》ではお休みしていたカンパニー・メンバー横山君を迎えました。前回の公演での横山君のソロが好きだったので、彼の復帰は嬉しいですね。
舞台前方の上手下手に男性が立ち、モダンバレエと赤と黒の衣裳を着けた女性タップダンサーの熱いコラボ・ナンバーを経てみすみ先生のソロナンバーへ。
みすみ先生が大切にされているヘンリー・レタンをはじめとするマスター達から頂いた言葉の数々がホリに映し出され、それを感じながら静かにステップを踏むみすみ先生。
私はもう涙でボロボロでした。
そしてラストは客席から絶対に見たかったNTD2015のトリを飾ったあの名ナンバーでした。みすみ先生と7人のカンパニーメンバーによる世界最高のタップ・アンサンブル。フォーメーションが見事なだけでなく、バックで踊る方々のリアクションも大好きです。タップのステップを踏む楽しさに溢れています。
何度かのカーテン・コールのあと、みすみ先生からカンパニー・メンバーを卒業される方がいらっしゃるとの報告がありました。卒業される方も送り出す仲間も辛いと思いますが、一番辛いのはやはりみすみ先生。色々な気持ちが混ざりあった公演だったのですね。
みすみ先生がよくおっしゃる
「続けてゆく事が一番難しい」
そして長く続けてゆく限り、多くの出合いと共に別れも多いのです。
あまりに泣きすぎて目がはれてしまったので客席のどなたにも、みすみ先生をはじめとする出演者の方々のどなたにもお会いせず会場をあとにしました。失礼いたしました。
素敵な公演を本当にありがとうございました。
天野 俊哉
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