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Vol.826 こんなDVDがありました〜スクリーン・テスト集
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20世紀FOX映画社に残っている映画俳優達のスクリーン・テスト風景を集めたDVD「HOLLY WOOD Screen Tests TAKE2」(1999)を買いました。
タイトルに“TAKE2”とあるとおり“TAKE1”もあるようなのですが、今回はTAKE2から。
さてスクリーン・テストというからには新人のカメラ映りをチェックする為のテストなので、そんなにビッグな人は登場しません。
それでも35場面もあるので、思わぬ拾い物がありました。
《ブルース・リー》
東洋が生んだ最大のアクション・スター。アメリカ育ちなので英語がペラペラですが、俳優というよりも哲学者の雰囲気。
立ち上がりカンフーの型を実演するも敵役の男性が年配の方で見ていて気の毒。すでに素早い動きは見事です。
このテストによりFOX TVの人気番組「グリーン・ホーネット」のレギュラーをゲットした事は有名です。
同番組は1967年1月から7月まで日本テレビ系列で放映されたので、ご記憶にある方もいらっしゃるのでは?
《ジョーン・コリンズ》
映画ではあまりヒットが無かったジョーンですが、このテストでは貫禄十分の演技を見せています。後年のTVシリーズ「ダイナスティー」で大スターになるまで凄く時間がかかりました。
《レスリー・ニールセン》
あまり記憶のないハンサム・ガイが映し出されます。後年、あの「裸の銃を持つ男」シリーズで人気を得る変なおじさんです。私もほとんどの作品を追いかけて観ました。50歳を過ぎてスターになった超遅咲きのニールセン。
《ジュディ・ガーランド》
フィルムに残された最後の姿との事。すっかりやつれて意欲も感じられないジュディですが、とてもリラックスしていてテストという緊張感は全く無い。ひとなつっこいお人柄が映し出されています。
《ブロードウエイのスター達》
ドラマ「七年目の浮気」とミュージカル「ハロー!ドーリー」を取り上げ、舞台の俳優と映画の俳優のどちらがその映画に適した人材かを決めてゆく流れをじっくり見せています。
日本では今一つ人気の出なかったバーブラ・ストライザンドもカメラを通して観ると大変愛くるしく見えるのですね。
《第2のマリリン・モンロー達》
FOXと言えば最大のスターがマリリン・モンローです。そんなマリリンは早くに独立を考えていた為に、会社は常に代役を用意していました。そんな気の毒な女優がシェリー・ノース。ダンサーなのに踊らせてもらえず仕舞い。マリリン風に演じさせられたテストを初めて見ました。「七年目の浮気」と髪型どころか衣裳までそっくり!
また、アメリカを代表する雑誌プレイボーイのプレイメイト達もそんな第2のマリリン候補としてテストを。そのあまりのトホホぶりに唖然といたしました。
現在ではこうしたスクリーンテスト映像をYouTube等で観ることが出来るのかも知れませんね。
天野 俊哉
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