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Vol.809 「王家に捧ぐ歌」とマイヤ・プリセツカヤ追悼
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宝塚歌劇「王家に捧ぐ歌」が12年ぶりに再演される事が話題になっている中、初演された時に招かれ振付を担当したロシア・バレエ界の巨匠マイヤ・プリセツカヤさんが亡くなったというニュースが飛び込んで来ました。
2003年は私がタップダンスを指導していたMさんが宝塚歌劇団デビューをした年です。その年に星組に配属され、最初の作品が「王家に捧ぐ歌」でした。湖月わたる・壇れい・安蘭けいさんらが堂々の主役を。Mさんは本来娘役でしたがここでは大勢いる兵士の役の他、ラインダンスで元気に脚を上げておりましたね。
マイヤ・プリセツカヤさんは2曲を振付しましたが何故か「凱旋」という兵士のパレードみたいな場違いな場面を。さすがに「世界のプリマにやらせなくても良いのに!」と思いました。ただMさんは兵士役だったお陰でマイヤさんの指導を直接受けるチャンスに恵まれました。
もう一曲のフィナーレにおける湖月さんと壇さんのデュエットは絵画の様に美しくて、マイヤさんの空気を感じました。
私はマイヤさんご自身が踊られている映像をまだ観たことがありませんので追悼の気持ちを込めて拝見したいなと思います。
マイヤ・プリセツカヤさんのご冥福をお祈りいたします。
私は「王家に捧ぐ歌」をMさんのお母様と一緒に東京宝塚劇場の2階席最前列センターで観劇しました。このお母様もMさんのお姉様も元タカラジェンヌだったそうです。さて、同じ衣裳で何十人もいる中からMさんを探せずにいる私に「左から何番目ですよ!」とか細かく教えて下さいました。舞台センターで湖月さんと安蘭さんが熱演していようと舞台端に立っているMさんばかりを見ているこの2階席センターの二人を演じながらどう見ていたのでしょうか?フィナーレのパレードでも湖月さんらスター達がズラリ並んでこちらを見上げているのに、私達はスターを無視して端で踊っているMさんの方に首を向けていたのです。この日の事は、今思いだしても充分に笑えますね。
今回は新たな気持ちで「王家に捧ぐ歌」全体を観てみようと思います。
写真右 上から
初演プログラム
舞台上の兵士役達
手描きの人物相関図。右下にMさんらの兵士の絵
写真下 左から
マイヤ・プリセツカヤさんの紹介
マイヤさん振付で踊る湖月わたる&壇れい
Mさんを含めた2003年組。現在では星組月組に1名ずつしか残っていません。
天野 俊哉
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