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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.796 エリナー・パーカーのこと
 アメリカのタップ・ダンサーにEleanor Powellという方がおりますが、日本語読みだとエレノア・パウエルとかエリナー・パウエルとか、戦前の映画雑誌ではポウエルだったりします。
 この間、コラムが書けなかった事があるみたいな文章を書いた時に思い出したのが、ハリウッド映画女優のEleanor Parker。日本ではエレノアでなく、エリナー・パーカー(以下EP)と呼ばれていました。
 EPに関しては、2013年に亡くなった時も書けず、代表作の1つ「サウンド・オブ・ミュージック」が製作50年を迎えた時も書けずじまい。私が映画ファンになった初期に「ヴァレンチノ」で名前を覚えた方ですが、ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン、ロバート・テイラー等主演男優を引き立てる相手役の立場、さらには歌ったり踊ったりした映画が無いのでY'sコラムから黙殺されてしまうのか?と思っていた矢先、彼女が1950年に主演してヴェネチア国際映画祭で主演女優賞をとった「女囚の掟」を観る機会に恵まれました。
 今までもカーク・ダグラスとの「探偵物語」やフランク・シナトラとの「黄金の腕」での力演があったもののやはりEPの美貌が演技の邪魔をしていました。
 この映画「女囚の掟」でのEPが凄いのは当時のハリウッド女優では体当たりとも言えるスッピン演技でした。そう、絶対にあり得ないノーメイク姿での出演。
 アカデミー主演女優賞にノミネートまでされたというのもうなずけます。
 日本映画でも天下の美女原節子さまが同じ様な女性刑務所ものに主演した事がありましたが、EPの方が一枚うわてだったようです。
 エリナー・パーカーは、ミュージック映画の名作「サウンド・オブ・ミュージック」ではクリストファー・プラマー演じるトラップ大佐の婚約者のエルザ・シュレーダーを演じています。子供達から無視される実にツマラナイ役ですが、このコラムを読んだ皆様はぜひ暖かい目で観てあげて下さいね。
 今回はエリナー・パーカーを取り上げました。

天野 俊哉




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