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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.785 二十四の瞳の想いで
 今回は壺井栄の名作「二十四の瞳」を取り上げます。
 そうですか、Y'sコラムもついに日本文学の世界に来ましたか。
 またまたタップの話で無くてすみません!
 大学2年の秋の事。金沢八景に住んでいた同級生Sから耳よりな情報が!
 「天野、俺の行ってる藤沢YMCAのスキー学校に初心者コース出来たぞ!」
 自分が所属していた部活でスキーの指導が必要でした。つまり指導の為に覚える必要があったのですね。
 今となっては何処まで出掛けていったのか忘れましたが、藤沢YMCAから夜行バスで出発。この3泊4日のスキー学校には30名くらいの学生が集まりました。男女比は圧倒的に男子優勢。
 さて、到着してすぐにまさかのクラス分けが発表に。
 この瞬間から私は男子学生全員から敵視される事になりました。
 と言うのも初心者クラス12名は女子が11名に男子は私1人だったからです。しかもYMCAらしく団体行動とかで、私は風呂と睡眠以外は11名の女子といつも一緒でした。食堂でキャーキャー賑やかな私達以外のテーブルが沈んでいたのは本当に気の毒でした。
 スキー初めての女子達は赤や黄色のウエアに身を包み学校というイメージからはかけ離れていましたが、担当になったコーチは大変厳しい方でした。
 同級生Sによると私達があまりにヨチヨチなので「おとこ先生(実際はおなご先生)と二十四の瞳」と呼ばれていたそうな。
 最終日のテストに向けておとこ先生は殆ど滑れない私達全員を山の頂上まで連れて行き、(降りるためには)滑らざるを得ない状況までもって行きました。これにはベテランクラスの皆が驚いてましたっけ。
 おとこ先生は特に運動神経の悪い子にまで根気よく指導してゲレンデまでしっかり滑らせた姿には皆感動しました。
 お陰さまで二十四の瞳の全員が無事初心者指導レベルに合格しました。
 私は指導に関してこのスキーのコーチから得たものが大きかったですね。
 せっかく取得したスキーの指導資格ですが、タップの師匠とその家族から「スキーは危ないから」「足をおったら踊れなくなるから」と猛反対にあいスキー学校を泣く泣くキャンセルする事になってしました。おわり。

天野 俊哉




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