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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.777 冒険・海賊映画のDVDを買いました
 1930年代から50年代のハリウッド映画黄金時代を象徴するジャンルに冒険映画や海賊映画がありました。最近、これらをまとめた8枚組DVD BOXが18000円で売られていたのでびっくり。私は学生時代にその8作品全部をテレビの深夜劇場で観ていたので、この値段では「高すぎる!」と思いましたが、練馬のBOOK OFFで半額以下になったこの商品を見たときには懐かしさからついに購入してしまいました。
 エロール・フリン主演「すべての旗に背いて」、タイロン・パワー主演「激闘」、バート・ランカスター主演「怪傑ダルト」etc.
 現在こうしたジャンルの映画を作ろうとしても難しいはず、やはりスター主義だったハリウッド映画ならではの絶対的な法則がありました。
 まず主要キャストは5名です。
 @主役の男優さんはお客を呼べ、上半身裸になった時鑑賞に耐えうる肉体美を持ち、ハンサムで、髭が似合い、運動神経抜群で、フェンシングに長けている事が最低条件。しかもフェンシングは笑顔で挑まなければなりません。
 A相手役の女優さんは、テクニカラー(総天然色)と呼ばれるカラー映画に相応しいメイクと髪の色が必要、さらに胸元が目立つドレス姿が基本なのでグラマラスな体が最低条件。
 B主役の男優にはお笑いの要素を醸し出す相棒役もいなければ。主役が絶体絶命の時、ニヤニヤ笑いながら危機を救う余裕がほしい。
 C主役の男優に片想いをする悪女も。彼女は必ず最後に主役の身代わりに死ぬ事になります。大抵は主役の腕のなかで息絶えますが、主役からキスされる事はありません。
 Dそして最も重要なのが、一目見て悪いやつだと分かる位憎々しい悪役。主役とのフェンシングの闘いで全く同情を受けずに死んで行かねばなりません。
 あとは何百というエキストラと豪華なセットがあれば完成。
 これが冒険海賊映画の醍醐味ですかね。
 要は同じ様な内容で、違うのはスターだけなのです。
 買うなんて馬鹿馬鹿しいと思うでしょうが、興味のある方は是非1度ご覧になってみてくださいな。
写真 左から
「すべての旗に背いて」エロール・フリン
「激闘」タイロン・パワー
「怪傑ダルト」バート・ランカスター

天野 俊哉




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