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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.772 Diana Ross In The Name of Love Tour
 少し前の話になりますが、今年の1月にダイアナ・ロスのコンサートに行ってきました。日本武道館で2日間の公演で、ソロでの来日はなんと18年半ぶりだったそうです。
 私は25年くらい前にマイケル・ジャクソンを通してダイアナ・ロスを知りました。ジャクソン・ファイブのビデオには、必ずと言っていいほどダイアナ・ロスと共演したテレビ番組が収録されているので自然と彼女のCDを聞くようになりました。漠然といつかコンサートに行ってみたいと思っていて、やっとそれが叶いました。
 でも実はダイアナ・ロスが今もまだ歌っているとは知りませんでした。ちなみに私が行ったのは2日目の公演でしたが、初日は最前列ど真ん中で安倍総理が夫人と鑑賞されたそうです。セキュリティのため2列目まではSPの方たちで固められていたとか。。
 観客の年齢層は高めで、シュプリームス時代のノリのいい曲ですら座ったまま聞く、といった感じでした。60代くらいの方が多かったので納得です。
 1曲目はI'm coming outでした。真っ赤なスパンコールのドレスで、後ろから見たら5頭身くらいに見えるくらいフワフワ(モジャモジャ)の髪での登場でした。2階席だったせいか、本当に昔と変わらない感じに見えました。「うわぁっ、ビデオで見ていた人が目の前にいる!!」という感じでした。
 正直、お年なので声は少しは出なくなっていても仕方ないと思っていました。後半には声がかすれてしまうに違いないとも思っていました。でも全然そんなことはなく完璧でした。ダイアナ・ロスは健在でした!
 More Today Than Yesterday、 My World Is Empty Without You、Baby Love、 Stop! In the Name of Love…次々とヒット曲を歌い、衣装替えも5〜6回はありました。細身のロングドレスの上にドレスと同色のファーのコートを羽織り、同色の(ジュリアナ東京を思わせる)大きな扇子、といったスタイルが多かったです。ゆっくりと扇子であおぐと髪が風に揺れて、ゴージャスで何とも言えない存在感でした。
 一番印象に残ったのは中盤のEase On Down The Roadです(1978年公開のダイアナとマイケルが共演した映画The Wizの挿入歌)。マイケル・ファンとしては、ダイアナがマイケルの追悼式に参列しなかった事がずっと気になっていました(辛過ぎて参列できなかったそうです)。バックコーラスの人たちがサビの部分を何回も何回も繰り返していたので、かなり長い時間歌っていたと思います。そこに彼女のマイケルに対する想いが表れていた様に思います。決してシンミリした感じにせず、それがまたいい感じでした。
 また特に盛り上がったのがアンコールで歌ったIf We Hold on Togetherでした。なかなか歌わなかったので、もしかしたら歌わないのかも…と思っていた人も多かったと思います。日本ではドラマの主題歌になったとても有名なあの曲です。今回のツアーではアメリカなど他国では歌わず、日本とシンガポール限定だったそうです。シンガポールでもあのドラマが放送されたのかもしれません。
 イントロが流れて会場が沸くとダイアナは嬉しそうに「みんな(この曲を)知ってるでしょ?」と言いました。曲の途中でマイクを客席の方に向けると大合唱になり感動的でした。
 アンコールを入れ20数曲、あっという間の1時間半でした。パワフルで明るいコンサートでしたが、会場の所々で泣いている人がいました。それぞれに思い出があって、自分の歴史を重ねながら聞いていたのかもしれません。この様にあちこちで泣いている人がいるコンサートは人生初でした。びっくりする反面、これだけ多くの人を楽しませ感動させられるなんて、改めて凄い人だと思いました。
 知っているようであまり知らなかったダイアナ・ロスは大御所なのに喋り方や笑い方は可愛らしくて、とても魅力的な女性でした。「また日本に帰ってくるわ」と言っていました。本当に本当に、また来て欲しいと思います。




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