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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.771 14回目の記念に
 防災訓練やらカップめんやら、これまでにエンターテインメントとは程遠い内容のコラムをお読み頂きましたが、今回はこれまで以上にお門違いですみません。
 「アルファロメオ(イタリア車)が似合うような大人の男になれるまで」と、自分を磨く間の繋ぎのつもりでこのクルマを新車購入したのは今から28年前の1987年、昭和62年のことです。「今回で最後にしよう」と回を重ねて、先日14回目の車検を通してしまいました。その時にディーラーさんから「ベテランのメカニックが定年になるので、もういじれる者がいなくなるんです」と、遠回しにやんわりと「今回が最後ですよ」と釘を刺された感がありました。確かにパーツの欠品もたくさん出ているし、今回が本当に最後になるかもしれませんが、車検が通ったので取り敢えず乗り続けます。
 さて車検後は毎回DIYでスポーツマフラーに交換しています。写真の左側がノーマル、右側がスポーツです。比較するとタイコ(サイレンサー=消音器)が小さくてパイプの曲りも緩やかで排気効率が良さそうでしょう?2本出しの排気口も太くてカッコイイ!ノーマルの音は「ポロポロポロ・・・」って感じですが、スポーツマフラーは「ブルロロロロン〜!」って感じで低音の響きがイイんですよ。ただし遅いです。箱根の上り坂でバスにグングン迫られるくらい非力で遅いんです。今はもう1台(残念ながらイタ車じゃなくてドイツ車)で遠出をするので懐かしい思い出です。
 走行距離は約28万キロで地球約7周分です。スケールが大きくてピンと来ませんね。では日本で例えると、北は稚内から南は那覇までの約2,500キロに換算して56往復したことになります。少しはピンと来て頂けましたか?
 燃費はハイブリット車並みとまではいきませんが、それでも18〜20km/lくらいは走るので満タン30リットルで東京〜大阪を無給油で行けます。経済的〜!
 たかが機械ですが、28年分の思い出が詰まっているのでなかなか手放せないんです。
 次回2年後の車検はどうなることやら。もっともそれまで動いていれば、の話ですが。
 失礼しました。

Y's取材班




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