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Vol.761 捨てることの出来なかったレコード達その2
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「ザッツ」が大ヒットしても古いMGMミュージカル映画が続々とリバイバル上映などされないのが日本の映画界。
そんな中、映画雑誌の広告にがく然!
MGMミュージカルのサントラ盤レコードが連続発売。
そこには「雨に唄えば」「イースター・パレード」等有名な作品が10枚位がズラッと並んでいました。
2作品2枚組で3500円位だったかな?
もう全部買うつもりになりましたが、1つの大きな問題が。
オカネガナイ。
3万円から4万円でしょ。
14歳ですからね。
そんな時、家が銭湯をやっているクラスメートのTから耳よりな情報。「家の手伝いをしてバイト代を貰っているから親父に聞いてやるよ!」との事。もちろんOKとなり早速夏休みに泊まりがけで人生初のアルバイトを。
ほとんどのクラスメートが鼻の下をのばして「天野いいなあ〜女の裸見放題だな!」とバカな事言ってましたが、番台は銭湯で一番重労働なのでTのお母さんの仕事。
私達は昼は炎天下の下、薪割りとその運搬を、夜は閉店後の風呂場や更衣室の大掃除とかなりの労働でした。
ただ、当時も今も思うに、親父さんは息子の友達だから仕方なく仕事をこしらえて小遣いをくれていた様です。だって火を炊くのに重油の時代にわざわざ薪割りなんてね。
しっかり大金を手にして発売されたシリーズを全部買いました。
今ではCD化されたし、ほとんど聴くことも無いのですが、このレコード見ると早くに亡くなったTの親父さんを思い出して捨てることが出来ないのですね。
天野 俊哉
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