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Vol.758 ニュートーキョーとニュー東宝シネマの事
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有楽町駅前のニュートーキョービルが閉店したとテレビのニュースで知りました。近年NTDの代表の先生方を集めての顔合わせ会でここの会場が使われていました。穴田英明さんらしいセンスの良さを感じられる場所でした。
かつてはニュー東宝シネマ1・2という東宝系の小さな映画館が2館入っていました。
私が12歳の夏休みに初めて有楽町まで映画を観にでかけたのがここの地下にあったシネマ2でした(写真@日記から)。
バスター・キートンの喜劇映画の連続上映を行っていたからです(写真Aプログラム、BCチラシ)。
当時、東宝系の有楽座・日比谷映画など大きな小屋では、アラン・ドロンやチャールズ・チャップリン等の大ヒットが確実な作品がかけられ、スカラ座・みゆき座はその次位、ニュー東宝シネマや日劇文化はさらにその次位の作品といった感じでした。
偉大なチャップリン喜劇を配給元の東宝東和がニュー東宝シネマで連続上映しようとした時に、日本で上映される外国映画界で絶大な力を持っていた映画評論家の淀川長治氏が「ニュー東宝ではチャップリンに失礼ですよ。日本が誇る一流の劇場で上映しなさい」と激怒したそうで、その結果チャップリンは有楽座で上映される事に。嘘の様な話ですが、これ生前ご本人がラジオで語っていました。
話はそれましたが、私はそんな地味なニュー東宝シネマ2で上映されるあまりお客の入らない映画が大好きでした。
「キートン映画」「ターザンの猛襲」「クレージーボーイ」「イッツ・ショータイム」「シネブラボー」etc.どれも空いていました。
ただそれは、頻繁に通ったのが学生時代の夏休みや試験休みなど平日の昼間が多かったせいもあります。
たった1度、平日の夜に行って女性客で超満員だったのがジーン・ケリーとリタ・ヘイワースの「カバー・ガール」(1944)の日本ロードショー公開(1977)の時でした。もしかしたら会社帰りのOLさん達が寄りやすい場所、映画館だったのかも知れませんね(写真D日記から、Eプログラム、F新聞広告)。
1937年創業というからホント歴史があったのですね。お疲れ様でした!
写真 上から
ビル全景
@
ABC
DEF
天野 俊哉
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