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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.75 チャップリン映画の魅力
私が通っているパーマ屋の若い店長さんに「チャップリンの映画って面白いですか?¥500で売っているので買おうと思って。」と言われてびっくり。チャップリン=喜劇の王様という公式はわたしの世代で終ったのだなと実感しました。ただ、この店長さんのようにチャップリンを¥500DVDコーナーで見かけたことで、若い方が興味を持ってくだされば嬉しいと思いました。
チャップリンは1977年のクリスマスの朝に亡くなったので、昨年で30年になります。年末には、新宿の映画館で代表作がリバイバル上映されました。私などどの作品も10回以上観ているのに、大画面で観たいがためにまた通ってしまいました。
さて今回は¥500DVDで発売されていて手に入りやすいチャップリン映画のお知らせです。
まず、山高帽にチョビひげ、ステッキ、ドタ靴というおなじみのチャプリン・スタイルである事、セリフの無いサイレント映画、そして笑いと涙と愛をテーマにした長編ものという3つを押さえた作品として、「黄金狂時代」「街の灯」「モダン・タイムス」の3本を取り上げます。
「黄金狂時代」(1925)は、何と言ってもロールパンのダンスやドタ靴をおいしそうに食べるシーンなど、チャップリンのパントマイム芸が見ものです。ジョージア・ヘイルとのロマンスと、マック・スウェイン(大男)との友情を芯にしています。それまでのチャップリン映画で大男というのは仇役と相場が決まっていたので、「この大男が良い人であるはずがない」と思って見続けると面白いかも。なお、チャップリン映画の美しい音楽は全て、彼自身の作曲によるものです。
「街の灯」(1931)は、浮浪者チャップリンが盲目の娘ヴァージニア・チェリルに恋をするお話。風刺も批判もなく、サイレント映画に美しい曲がつけられた、本当の意味での愛の映画です。チャップリンの自伝によると、美しいヒロインを何度も変え、何度も撮影し直したトラブル続きの映画だったそうです。
「モダン・タイムス」(1936)は、チャップリンの長篇の中でも笑いのバランスがとてもよく取れているので、チャップリン映画入門の方におすすめしたい作品です。機械文明を批判した作品で、70年たった今、全くそのとおりになってしまったのが驚きです。ナイトクラブで歌うシーンで、チャップリンが初めて声を聞かせました。Y'sの発表会で東武の生徒さんが踊られた“Smile”はこの映画の主題歌で、エンディング・シーンに美しく流れます。
※写真はいずれもイメージです。¥500DVDのパッケージとは異なります。

天野 俊哉





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