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Vol.747 《お宝との再会なるか?記念切手の巻》
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今なら妖怪ウォッチブームですが、私の頃はドップリ昭和なので小学校低学年までは、めんこ・ビー玉・おはじき・お手玉・あやとりなど男女混合の遊びが流行りました。高学年になり凄いブームだったのが切手収集。誰がいつどこから流行らせたのか知りませんが、全国規模でした。
私には切手収集が趣味の叔父が名古屋におり、学校でのブームに乗り遅れまいとすぐに「どう集めたら良いでしょうか?」と相談の手紙を書きました。
すぐに沢山の珍しい切手が送られて来ました。添えてあった手紙には「娘たちよりも大切なコレクションなんだよ」と書かれてありました。
その頃はどこの町にも1軒は切手とコインの店があり、自転車に乗って買いに行ったりショーウインドーに並んでいる切手を眺めるのが楽しみでした。
鉄道模型の時と同じで、金持ちの息子連中はその時代にすでに1万円もする人気切手をコレクションしていて仲間を羨ましがらせていましたっけ。
結局、発行枚数が少なくて価値のある古いものに人気が集まり、デザインがいいとかで収集している人は殆どいませんでした。
私は叔父の教えを守り地道な収集をしていましたが、投資目的で切手収集をする人もいる世界なので、沖縄返還で価値が上がるとかで琉球切手が話題になったり、郵便局で記念切手が発売された時もシート買いが当たり前になり、私の様に1枚ずつ買うファンが歓迎されなくなったりで何となく手が届かない世界になり、やがて少年達の興味は仮面ライダーカードに移り、切手ブームは奇妙な終わりかたをしました。
20年位前に子供の生徒から「今、学校で切手ブームなんです!」という話を聞きましたが、やはり私の頃と同じ切手が人気なので笑ってしまいました。歴史は繰り返すものですね。
天野 俊哉
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