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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.727 生誕100年ジュールス・マンシン〜実はMGMミュージカルの名脇役?
 1915年生まれの映画俳優の特徴は、女優は20歳前後の1935年頃のデビューなのに対して男優は1945年以降のデビューが多いようです。やはり太平洋戦争の兵役の影響かも知れません。
 戦時中に大ヒットしたブロードウエイ・ミュージカル「Call Me Mister」で話題になり、ハリウッド入りしたコメディアンのジュールス・マンシンが生誕100年を迎えます。
 1948年の「イースター・パレード」でハリウッドデビュー。レストランのウエイターフランソワ役での登場でしたが、客の前で彼がすすめるサラダ作りのパントマイムが絶妙でした。脇役でありながらすっかり作品をさらってしまいました。
 そして歌のフランク・シナトラ踊りのジーン・ケリーというMGMきっての大スターと並んで主演した「私を野球に連れてって」「踊る大紐育」の2本のミュージカルにキャスティングされ、マンシンにも沢山のミュージカルナンバーが用意され楽しそうでした。ただ、フランソワの様なマンシンの才能を生かした場面は無かった様な気がします。
 意外にもキャスリン・グレイスンとマリオ・ランザというオペレッタ歌手が主演したミュージカル「That Midnight Kiss」の様に、クラシックの堅い世界にいるマンシンの存在の方がえらく笑えました。私はごく普通にこの作品を観ていたので、オーケストラの前でマンシンが勝手に指揮棒を振り始めた時は膝を叩いたものです。彼のエア指揮者ぶりは爆笑ものでしたね。
 またマネージャー役なのであくまでも脇役という存在でした。
 そう、マンシンは脇に置かれた時に本当の実力を発揮するタイプだったのかも知れませんね。
 1950年以降は、他の1915生まれの男優同様に映画でのキャリアはあまり恵まれませんでした。
 映画と舞台を交互に出演しながら50代半ばで亡くなりました。

天野 俊哉




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