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Vol.711 年末年始は名作映画鑑賞《イングリッド・バーグマンの映画》
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渋谷にある映画館シネマヴェーラの『映画史上の名作』シリーズのラインナップの中から、1940年代に活躍した大女優イングリッド・バーグマンの作品を2本紹介いたします。
まずは当時のアメリカ映画ファンが愛したイングリッドの清楚なシスター役が人気の音楽映画「聖メリーの鐘」。
主演のイングリッド、ビング・クロスビーそしてレオ・マッケリー監督の3人が、1945年この作品の撮影中に揃ってアカデミー賞を授賞してしまった凄いエピソードが有名です。
前年製作されたビング主演「我が道を往く」の続編ながら、二番煎じを全く感じさせないのは、何といってもヒロインのイングリッドが魅力的だったからに違いありません。私は15歳の時に初めてテレビで観たのですが、その時の感動を大切にしているので、今日まで1度も再見しておりません。
さて、もうひとつの「凱旋門」はもしかしたら名作になりきれなかった作品かも知れません。
私はリバイバル上映をやはり15歳で観たのですが、レマルクの原作が難解なのとイングリッドの自由奔放なヒロインに感情移入出来ず(当たり前だ!)呆然として劇場を後にした記憶があります。
私だけでなくアメリカの観客にもそっぽを向かれたそうですが、イングリッドほどの名女優であれば、「カサブランカ」のイルザ役「誰が為に鐘は鳴る」のマリア役「聖メリーの鐘」のシスター役等のお利口さん役よりも、ずっとやりがいのある役柄だったのでしょうね。
私もこの歳になってイングリッドのヒロインにのめり込んでしまうかも知れません。主演男優シャルル・ボワイエの渋い魅力もすてがたい。
天野 俊哉
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