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Vol.695 防災訓練に参加してきました
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「天災は忘れた頃にやってくる」と昔から言いますが、最近は忘れる前に次から次へと発生しているような気がします。いざという時に備え、地元消防署と消防団の協力の下に実施された近隣マンションと町内自治会の合同防災訓練に参加してきました。Y'sコラムの趣旨に沿わないかもしれませんが、ご一読頂くだけでも参考になるかもしれませんので掲載ご容赦ください。
さて、今回の訓練では下記の項目が実施されました。
■炊き出し訓練
非常用炊出袋を使用してご飯炊きを体験しました。炊き出しと聞くと女性の仕事のように思えますが、ガスボンベの運搬や釜の設置などけっこうな労力が必要なので、男性のみなさんは日頃体を鍛えて頼れるヤツでいてください。
■消火器の取り扱い方
消防団員の方の取り扱い説明後、コーンを火に見立てて消火器の噴射体験をしました。訓練用なので中身は水でしたが実際は粉末薬剤が出ます。重量は一般的なサイズで約4キロあってけっこう重いです。スタジオに設置してあるので試しに持ってみてください。取り扱い自体は、
@黄色いピンを引き抜く
Aホースの先端をすくい上げるように持って火元に向ける
Bレバーを引く
と簡単ですが、下記の注意事項をおぼえておいてください。
・近づく距離は5メートルまで。火傷をしたり火の粉で髪や服が燃える可能性があるのでそれ以上近づかない
・噴射の勢いで狙いが定まらないばかりでなくホースが暴れて思わぬ怪我をする場合があるので必ずホースの先端を持つ
・噴射は約15秒。火元を狙って水を撒く時のように先端を左右に振る
・消えなかった場合は無理をせず直ちに非難する
■心肺蘇生法と AED(Automated External Defibrillator)の取り扱い方
出動中だった消防隊の方たちが途中で駆けつけてくれて先ずは見本を見せてくれました。
@安全を確認
倒れている人を救助する前に自分自身が二次災害に遭わないように先ずは周囲の安全を確認する
A意識の確認
「大丈夫ですか?」と耳元で話し掛ける(ただの酔っ払いならここで起きます)。反応が無い場合は肩を叩いて大きな声で「大丈夫ですか?」と話し掛ける。それでも反応が無い場合は要救助
B応援と救助を呼ぶ
まわりに人がいたら「誰か」ではなく「そちらのメガネの方、119番に通報してください」「そちらのハンチングの方はAEDを借りてきてください」と特定してお願いする。特定された人は責任を感じずにはいられず協力してくれる(筈)。人がいなかったら119番に通報して指示に従う
C呼吸の確認
呼吸の有無を確認して無い場合は直ちに心臓マッサージを始める。脈の確認に手間取るよりもマッサージ優先
D心臓マッサージ
胸の真ん中に手の付け根を置き両手を重ねて肘を真っ直ぐ伸ばし、およそ100回/分の速さ(童謡「♪もしもしカメよ」のテンポ)でできるだけ強く圧迫を繰り返す(5センチ以上沈むのが理想。もし骨折しても助からないよりはまし)。けっこうな労力なのでまわりに人がいたら交代してもらってとにかく続ける。人工呼吸は無理してやらなくてもよい
EAEDの使用
電源を入れると電極パッドの着ける位置などの音声ガイダンスが流れるのでそれに従う。電気ショックの要否もAEDが自動判断するのでそれまでは心臓マッサージを続ける
救助は以上ですが、もし要救助者が女性の場合は着衣の乱れや胸を開いてパッドを装着する様子が見えないように上着やコートで囲むなど、周囲のみなさんの気配りがあればなお良いです。また最寄りのAED設置場所を確認しておくなど、日頃の協力意識が大事です。
一連の訓練終了後、炊き出し訓練で女性陣が作ってくれたおにぎりと豚汁を全員で頂きました。冷えた体にあたたかい豚汁が沁みて最高でした。
日曜日の朝早くから参加するのは正直言うとあまり乗り気じゃなかったんですが、自宅マンションの管理組合理事を務めている手前参加しない訳にはいかなかったんです。しかし頭で理解しているだけと実体験するのでは全く違いましたし、近所の方たちと連帯感を持てたり、救助訓練の時に消防隊の方に「○○のあなた!」と特定された時の「(左右をキョロッキョロッ、自分を指さして)俺?」の小芝居がウケてとても有意義でした。それはさておき、みなさんも機会がありましたらぜひ防災訓練に参加されてみてください。いざという時にきっと役に立つでしょう。
参加者のみなさん、お疲れ様でした。消防隊、消防団のみなさん、ご協力ありがとうございました。
年の瀬も押し詰まってきました。安心して年末年始を迎えたいですね。ご安全に!
Y's取材班
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